約 3,643,025 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5172.html
この森は平和だった。 人里近くゆえに天敵もすくなく、まだゆっくり被害も少ないため人間に襲われもしない。 普通のゆっくりにとっては理想的な森だった。 そして、この森に住む一組のゆっくり夫婦。 彼女らもまた、理想的なゆっくりだった。 とてもゆっくりしていて、やさしいれいむ。 とてもゆっくりしていて、ゆうきのあるまりさ。 この二匹は幼馴染であったが、気が付くと二人で一緒の巣に入り生活していた。 やさしく、頭も悪くないこの二匹は。まさに理想的なゆっくり夫婦だった。 だが、この二匹は完璧にゆっくり出来ているわけではなかった。 そう、子供がまだいないのである。けっこんしたばかりだからいないのは当然だ。 ゆっくりした二匹は当然子供をほしがった。 子供がいるとゆっくり出来るからだ。 だから二匹はすっきりした。 だが、どこぞのありすがレイプするのとは違う、とてもゆっくりした、ゆっくりできるすっきりだった。 「れいむ、いっぱいゆっくりすっきりして、ゆっくりしたあかちゃんをうむんだぜ」 す〜り、す〜り・・・ 「うん、わかったよ、まりさ・・・」 す〜り、す〜り・・・ お互い顔を赤らめながら、実にゆっくりと、相手に負担をかけないように顔をこすりあう。 2時間にもわたるゆっくりしたすっきり。 彼女達は、実にゆっくりした。理想的なゆっくりだった。 10日後 ゆっくりしたすっきりが功をなしてか、れいむはしっかりにんっしんを果たした。 普通、体内にんっしんをしたゆっくりは一週間で生まれるという。 れいむは少し遅い。いつ生まれてもおかしくない状態だ。 「れいむ!ごはんをあつめてきたんだぜ!」 今日もまりさがたくさんのごはんをもって帰ってきた。 とてもたくさんのごはん。とてもゆっくりしたりそうてきなゆっくりだからできる芸当だ。 「おかえりまりさ!とてもゆっくりしてるごはんだね!」 「れいむ、おなかのおちびちゃんはどうなんだぜ?」 まりさがれいむのおなかに耳を当てながら言う。 「とってもゆっくりしてるよ!さすがはれいむとまりさの・・・ゆ!?」 穏やかな顔で話すれいむの顔がきゅうに険しくなる。 「どうしたのぜ?まさかうまれるのぜ?」 「ゆぐぐ・・・まだだめだよおちびちゃん・・・!ゆっくりしてね・・・ゆっぐりじようねぇでええ!!・・・ふぅ・・・」 しばらく苦悶の顔で痛みと格闘していたれいむがまた穏やかな顔に戻る。 「おちびちゃんはすこしあせりすぎだよ!ゆっくりおかあさんのおなかのなかでそだってからうまれてね」 「ゆっくり、ゆっくりするんだぜ・・・」 穏やかな顔で生まれてくるであろう子供に語りかけるれいむとまりさ。 実に理想的なゆっくりである。 さらに三日後 「ゆぎいいいいいいいいいいい!?!?」 今までれいむが発したことのないような悲鳴。 「ゆゆっ!?どうしたんだぜ!?れいむ!?」 飛び起きたまりさがれいむに寄り添う。 「うまれるのぜ?うまれてしまうのぜ?」 「だめぇえええ!ゆっくりしてねぇええ!?!?」 自分が死にそうな激痛を感じながらも、子供を気遣い、ゆっくりするよう言い聞かせるれいむ。理想的なゆっくりである。 しかし、れいむの願いもむなしく、れいむのあごに産道が開き始める。 「れいむ!ゆっくっり〜だぜ!ゆっくっりぃ〜!!」 「ゆ・・・ゆっぐ・・・ゆぎいぃいいいいいい!?!?!?」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? まるで下痢のような音と勢いでれいむの産道から粘液が噴出す。 「ゆ・・・?」 「れいむ・・・おなかこわしてたのぜ?」 「まりさ、おちびちゃんは!?れいむのおちびちゃんは!?」 「まつんだぜ、れいむ、れいむはおげりさんを・・・ゆげぇえええ!?」 まりさが下痢だと思ったもの、それは確かにれいむの言うとおり、子供だったのだ。 とてもゆっくりした理想的なゆっくりの、とてもゆっくりした理想的な子供。 しかし、巣穴の壁にへばりついたのはみずみずしいスライムでしかなかった。 ぱっと見、下痢を壁にぶちまけたような感じ。しかし、壁にへばりついた下痢がボコボコ泡立ち、震えていること。そして二つの目玉が見えたことが、やはりれいむの子供であったことを物語っていた。 「むきゅう・・・れいむ、にんっしんしてからなんかいおひさまにあったの?」 まりさにつれてこられたぱちゅりーがれいむに質問した。 「かぞえきれないぐらいだよ・・・」 「かぞえきれないぐらいだぜ・・・」 れいむとまりさが答える・・・ 「あのね、れいむ。あなたのおちびちゃんはあなたのおなかのなかでゆっくりしすぎちゃったの」 「ゆっくり・・・しすぎた?」 理解できないことを言うぱちゅりー。 ゆっくりしすぎた? 「そう、おなかのあかちゃんはおひさまにはっかいぐらいあったときにうまれるのがいちばんいいの、ゆっくりできるの」 「それはどういういみなの!?」 「じゃあはっきりいうわ・・・あなたはゆっくりしすぎたのよ!!」 ゆがぁあああああああん!! ゆっくりしすぎると、ゆっくりできない。 それをしったまりさとれいむのとったこうどうはひとつだった。 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! 「レイムスッキリシタネ!」 「キモチヨカッタヨマリサ!」 「ウムンダゼ!」 「ユックッリ!ユックリ!!」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「ナンデナンダゼ!?」 「ユックリシナイカラユックリデキルアカチャン!ウマレルンデショ!?」 「アリエナイゼ!」 「ユックリィィィ!?!?」 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「オカシイ!」 「ユックリシスギタラユックリデキナイ!」 「ユックリシナクテモユックリデキナイ!」 「モットハヤク!」 「スッキリ!」 「スッキリィイイイイイ!!」 理想的なゆっくりは、理想的過ぎた。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5071.html
GSPOー幻想郷総合警邏機関。 それは博霊の巫女の鶴の一声によって作られた 幻想郷の小さな事件や異変を解決する警察みたいな組織である! 「こいつは酷いな。」 俺は現場を見て思わず呟く。 目の前に広がるのはとある村に走る黒い煙をあげる溝。 溝の近くには木っ端微塵となった家や倉の破片が飛び散っている。 昨日それは起こったという。 ドスまりさ率いるゆっくりの群が村に現れた。 これだけならどこの村にもよくある話である。 だが、そのドスは取り巻きの命令で力を誇示するためのドスパークを なんと村に向けて放ったのだという。 幸い怪我人は出なかったものの家を破壊され住む場所を失った村人が沢山いた。 ゆっくりの要求は人間がゆっくりに服従すること。 いきなり村を破壊され怒りに燃える村人だったが、 さらなる追撃をおそれ一端ゆっくりに従うことになった。 で、GSPOに通報があり ゆっくり課(ゆっくりに関する事件を担当する部署)の 唯一の隊員である俺がここに来たってわけだ。 まずは偵察である。 このまま攻め込んでもいいのだが、下調べも無しに突っ込んだあげく ドスパークに吹き飛ばされて殉職というのはゴメンだ。 なにせこっちは一人なのだ。 何故一人なのかというと、ゆっくり課は立場上ゆっくりを始末しなければならないので ゆっくり好きな連中は皆他の課を選んだ。 俺は善良なゆっくりとゲスは分けて考えているので平気であるが。 結果GSPOには四つ課があるもののゆっくり課以外はどれも担当隊員は十人以上いるがゆっくり課は俺一人という 理不尽な振り分けになった。 小さい頃「二人組作って」でハブられた時とにた気分である。 群がいるらしい山を登っていると目の前にゆっくりが立ちはだかった。まりさとれいむ、あと子供が三匹か。 「ゆっゆっゆ。おじさんここをとおりたければたべものをおいていってね!」 「「「おいちぇいっちぇね!」」」 たまにいるんだよなこういう奴。 通行税という言葉を用いるときもあるが野盗じゃねえんだから。 こういうのは適当に相づち打って無視するに限る。 「ごめんな、なにも持っていないんだ。」 そういって立ち去ろうと後ろを向く。 これから群を探さなければならないので今ここで体力を消耗するわけにはいかない。すると 「げらげらげら!こしぬけのおじさんがまりささまにおそれをなしてにげていくぜ!」 作戦変更、俺はおじさんと呼ばれるのと腰抜けと呼ばれるのが嫌いなんだ。 俺は腰のホルスターから素早く銃を抜き、 まりさの隣にある岩に向けて打つ。 ズキュンという音とともにまりさの頬をかすめた弾丸は ガキュンという大きな音を上げ岩の破片を飛び散らせた。 そしてすぐに銃口をまりさに向ける。 岩を撃った音でまりさは腰を抜かしたのか動かずに プルプル震えて砂糖水の汗をだらだら垂れ流している。 「よーし動くなよ。動いたらこいつの命はないぞ。」 逃げようとしていたれいむと子供たちは動きを止めた。 「いい子だ、ピクリとも動くんじゃないぞ。 何をもって動いたとするかは俺が決める。 極度の緊張状態になったら意志に反してまぶたが動くらしいがそれでもブチ殺す。」 餡子脳でもこの銃を食らえば今砕かれた岩より酷いことになるとわかっているのか俺の発言を聞き皆ピタリと動きを止めた。 「大丈夫だ。こいつを食らえば一瞬で体が吹き飛ぶからな。 痛みを感じる暇もないだろう。」 恐怖のあまり水を吸ったスポンジを握りつぶしたときのように砂糖水の汗を噴出するまりさ。 これ以上やって干からびて死なれても困るので話を切り出す。 「発言だけは許してやろう。言え、ドスがいる群がこの山にあるはずだ。それはどこにある? しらばっくれても無駄だ、お前が駄目なら始末してそこのれいむに聞くだけだからな。」 「ど、どぼじでごんなごどを…?」 「俺をおじさん呼ばわりし、腰抜けとバカにしたことは万死に値する。」 「そ、そんなことで?」 「皆そういって永遠にゆっくりしていったよ。」 「ひいいいいいぃぃぃぃ!!! ど、どすならここからたいようさんのほうこうにいったところにいるよ!」 「本当だな?嘘だったらここに戻ってきて鉛玉をを打ち込んでやるからな。」 「ほ、ほんとうですぅぅぅぅ!うそじゃありませぇぇぇん!」 それさえ聞けば用はない。 まりさを軽く蹴りとばすと某童話のオニギリのように坂をころころと転がっていった。 俺が離れた後れいむが「まりさぁぁぁ!」と叫んで転げていったが気にしない。 脅したまりさの言うとおり、群はあった。 成体サイズのゆっくりが広場らしき場所でじゃれあっている。 これで群の場所はわかった。 行動を起こすのは夜寝静まった頃だ。 まだ日も高いので一端村に戻ることにした。 「あら、ジャックじゃない。」 村に戻ってきた俺に綺麗な顔立ちの女性が声をかけた。 ジャックとは俺のコードネームだ。本名は別にある。 「レフィ、どうしてここに?」 「一つ担当事件が終わったから戻るところ。」 「そうか。」 こいつは妖怪が起こす事件を解決する妖怪課の隊員であるレフィ。ついでにいうと彼女は妖怪である。 もちろんこの名前もコードネームである。 妖怪が起こすといっても巫女が片づけるような大それた事じゃなく 下級の妖怪同士の喧嘩や人間への暴力なんかがそうらしい。 同期なのだが解決した事件数の数で俺よりも地位は上だ。 正直妖怪課は事件数の割に隊員が多いので少しはこっちに人員を割いてくれと言いたいが、 妖怪課の面々は揃いも揃ってゆっくりを愛でる連中ばかりなので人員提供は望めない。 無論このレフィも例外ではない。 「こっちは今夜ドスの群に潜入ってのに羨ましいぜ。」 「群を?じゃああんまりむやみにゆっくりを殺さないでね。 ゆっくりだって生きているんだから。」 「へーへー。」 「じゃ、もういくわね。今日は事件が溜まってるのよ。」 去っていくレフィ。どうせ溜まってたとしても十人体制で片づければすぐ終わるだろう。 まったく。捜査中にアイツに会うのは嫌なんだよな。 悪いゆっくり相手に手加減するのは悪人に手加減するも同然。 GSPO隊員としてそれはどうなのかと毎回思う。 村で飯を食った後、夜まですることがないので レフィに会ってムカついてる気分を紛らわすため 少し散歩することにした。 すると道ばたで野良のれいむが変な声を上げていた。 「ゆーゆーゆー♪」 「れいむのおうたじょうずでしょ!おかねをちょうd…」 バババズキューン! 「ゆぎゃああああ!!!」 かっとなってやった。反省はしていない。するもんか。 むしろ鉛玉で払ったと言うべきか。 「もっど…ゆっぐりぃ…。」 砕け散ったれいむが絶命したようだが気分がすっきりしたしいいか。 夜になった。 群にたどり着いた俺はまずドスの巣と思われる大きな洞窟を目指した。 「…っ!」 ドスが寝らずに洞窟の前でジッと立っているのを見て慌てて身を隠す。 寝ずの番か?もしかして来ることを悟られたか。 だが、ドスは見張っているというよりもぶつぶつ独り言を言っている様だった。 GSPO隊員に配給される集音マイクを向けて言葉を拾ってみる。 「ゆう、やっぱりだめだよ。にんげんさんにはかてないよ。 きっとあしたになったらたくさんのにんげんさんがむれにふくしゅうしにくるんだよ。 そしたらおかあさんまたまりさにこうげきさせるよ。 いけないのはまりさたちなのに…。」 このドス、どうやら母ゆっくりに逆らえない性分らしく、 村にドスパを撃ったのは母ゆっくりの命令だかららしい。 しかも従えたはずの人間の復讐を恐れていたり自分たちが悪いということを自覚している限り 賢く分別のあるゆっくりらしい。 これはうまくやれば味方にできそうだ。 「ゆっくりしていってね。」 「ゆ?ゆっくりしていってね…に、にんげんさん!?」 「まて落ち着け、俺はお前の敵じゃない。」 「ゆ?」 まずは接触を試みる。 急に出ていって大声上げられて他のゆっくりを起こされるのは避けるため、まずは(今は)敵じゃないことを教える。 「今お前のつぶやきを聞いてな。何か助けになれるなら協力するんだが。」 「ほんとう?」 「ああ。何でも話してくれ。」 「ゆう…。」 ドスまりさは語りだした。 このドスの親であるれいむは厳しい親であった。 言いつけを破ればもの凄い剣幕で叱り飛ばし、 飯を抜く、体当たりを食らわせるなど厳しい罰を与えていたという。 その教育のせいでまりさはれいむの子というよりかは 傀儡のような状態だった。 そして、まりさがドスになるとれいむはまりさを使い 群を形成し、暴虐の限りを尽くしたという。 それでもまりさはトラウマのせいでれいむに反論することができず今も操り人形なのだという。 で、皆が寝静まる夜だけは自由なので毎晩外に出て一人でゆっくりしていたそうな。 俺はゆっくりの世界でも傀儡政治があるんだなあと感心しつつこいつに同情していた。 全然ゆっくりらしい生活ができないままドスになり その後もゆっくりできない日々を送っていたというから。 よく思い出してみれば村に侵攻したときにドスが話したということは聞いていない。 おそらくその母れいむが要求を出したのだろう。 俺はこのドスを救うことに決めた。 俺はふてぶてしく人間を見下しているゆっくりは嫌いだが こういう素直な性格のは好きなんだ。 それにこのドス、人間の言うことにに従順に働いてくれそうだ。 俺の相棒にするのも悪くない。 「まりさ、お前は自由になりたいんだな?」 「ゆぅ…。そうだけど、おかあさんが…。」 「大丈夫だ。俺が何とかしてやる。」 「ほんとう?」 「ただ、お前はこの群をどうしたいんだ?」 「まりさはこのむれはきらいだよ。みんな、まりさにすきかっていうだけで、 まりさをドスとしてもゆっくりとしてもみてくれないよ。 でていきだいけど、おかあさんがこわいし、 まりさにまたゆっくりできないゆっくりがあつまるかもしれない。 それに、ひどいことしちゃったにんげんさんにもあやまりたいし…。」 「わかった。じゃあこうしよう…」 俺はドスに思いついた作戦を説明した。 ドスは頷き、了承した。 夜が明けたら作戦実行だ。 「なんでうごけないのおおおおおおおお!!!!?」 「はなせえええええはなすんだぜえええええ!!」 「こんなのとかいはじゃないわあああああ!!!」 「どすううううううたすけてええええええ!!!」 「はなぜえええええにんげんめえええええ!!!」 群のあった場所に並ぶ木につり下げられたゆっくりたち。 例えるならパン食い競争のパンのような状態だ。 そしてゆっくりの前に立つのは村の男たちだ。 ドスと作戦を決めた後、俺は村の人たちを呼び、 寝ているゆっくりを捕獲、そして前述の状態にさせた。 本当は十字架処刑っぽいことしたかったが手間がかかるのでやめた。 「これは先日のゆっくりによる襲撃の復讐である!」 村長が高らかに宣言する。 「どれいのぐぜにいいいいいい!!!」 「はなぜええええええ!!!」 騒ぐゆっくりたち。村の男たちは気にしていない。 「さあ、この中で村を襲おうといいだしたゆっくりはどいつだ? そいつに我らは厳しい罰を与える! しかし他のゆっくりには罰は与えない。解放してやろう。」 ざわつくゆっくりたち。そして、 「ど、ドスがやろうっていいだしたのよ!」 「そうよ、どすがいったの!」 「まりさたちはむざいなんだぜ!」 「どすのめーれーだよ!」 一斉にドスだと声を上げるゆっくりたち。醜いねえ。 「じゃあそのドスはどこにいるんだい?」 「「「「「「ゆ?」」」」」」 村長の言葉に押し黙るゆっくりたち。この場のどこにもドスの姿が見えなかった。 「そりゃあいないだろうな。ドスは我々が捕獲しているからな。連れてこい!」 村の男に引きつられ、縄で簀巻きにされたドスが姿を現した。 「お前たちはドスがやったって言うんだな?」 「「「「そうだよ!」」」 「じゃあ今からこのドスに罰を与える!」 ゆっくりから歓声が上がるこれで自分は罰を受けなくていい。助かる。 そう思っているのだろう。 だが、村長の次の発言で皆静かになった。 「重罪のドスには、ゆっくりするという罰を与える!」 ドスがゆっくりすることが罰?どういうことだ。 ドスが殺されるんじゃないのか。 状況を把握できないゆっくりたち。 「ゆっくりがゆっくりすることは恐ろしいことだ。 増長して自分が最上位の存在だと勘違いする。 勘違いしたあげく人間の領域に踏み込んで殺されてしまうのだ。 そんな恐ろしい罰を与えるのだ。重罪のドスにはお似合いだろう。」 ドスの前に群の貯蔵食糧が運ばれ、ドスが解放される。 むしゃむしゃと美味しそうに食べるドス。 ゆっくりは皆黙ってよだれを垂らしていた。 ただ一匹をのぞいて。 「れいむがいいだしたんだよ!!れいむをゆっくりさせてね!!! どす!めいれいだよ!おかあさんをゆっくりさせるのよ!」 これが噂のドスの母れいむか。うん。 増長しきった醜い顔をしている。 「今のは本当かね?」 「そうだよ!れいむがどすにどすぱーくをうてってめいれいしたんだよ! どすはれいむのこどもだから、なんでもいうことをきくんだよ!」 「じゃあ罰はお前が受けるべきなんだな?」 「あたりまえだよ!はやくゆっくりさせて!」 「わかった、ドスの刑を中止し、このれいむに罰を与える。」 「永遠にゆっくりさせる刑だ。」 「ゆ?」 「ドス、聞いただろう。早くこのれいむを永遠にゆっくりさせるんだ。」 「どうして?ゆっくりさせてくれるんじゃないの?」 「言っただろう聞こえなかったか? (永遠に)ゆっくりさせる、と。」 がたがたと震え始める母れいむ。 ドスがれいむの前に跳ねてくる。 「そ、そんなことできるわけないよね!どすはれいむのこどもだもん。どす、はやくおかあさんをたすけてゆっくりさせて!」 「(永遠に)ゆっくりさせてあげるよ。」 ドスの乾いた声が響く。 「さようなら、おかあさん。」 ドスはれいむに噛みつき、そのままかみ殺した。 ドスが母れいむを殺したことで処刑は終わり、他のゆっくりは解放された。 解放されたとたん散り散りに逃げていった。 まああんなドスの近くにいたらゆっくりできないと思ったんだろう。 後日群のあった場所から円形に死骸が発見されるわけだが。 この一連の処刑のシナリオは俺が考えた。 このドスの母親という呪縛の鎖を外すためにな。 村人たちもノリノリで演技してくれたからよかった。 まあ、素人のシナリオ+素人の大根演技な為ゆっくりにしか通用しそうにないが。 そして、ドスはというと。 「おにいさん。ドスはこれからどうすればいいんだろう。 またゆっくりがあつまって、ゆっくりできなくなるとおもうよ。」 「そうだな…俺と一緒に仕事するか?」 「ゆ?しごと?」 「悪いゆっくりに困っている人たちを助ける仕事さ。 「ドスが、いいの?」 「ああ、歓迎するぜ。」 「ありがとう!おにいさん!」 ということで俺の計画通り、このドスまりさは後日GSPOの隊員となった! これで一人で事件を片づける必要がなくなった!! …と思ったらドスは上層部の連中に気に入られたがために、 ゆっくり課から外されGSPOのマスコットとなってしまったのであった。 GSPO本部のロビーで妖怪課の連中に黄色い声をかけられ 照れてるドスを横目に舌打ちをする。 レフィがニヤニヤ俺を見ているのは多分当て付けだろう。 まあドスは辛いときの話し相手になってくれるから助かるんだが。 俺の孤独な捜査は続く。 [後書き] 久々のアサシンの人です。 自分が作っている東方二次創作ゲームに出てくる機関を ネタにしたら書きやすい書きやすい。 GSPOはサガフロのIRPOが元ネタ。 ついでに主人公のジャックのモデルはヒューズ。 半年近いブランクがあいているので おかしいところが多々あるかもしれません。 相変わらず虐待色薄ですね。 続くかもしれませんし続かないかもしれません。 過去作品 「ゆっくり兵」 「ゆっくり焼き串」 「アサシンゆっくり2 お兄さん虐め編」 「ゆっくり護身術」 「ゆっくりになった男1」 「ゆっくりになった男2」 「ドスのいる村」 「食ゆ植物」 「ゆっくりミキサー車」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/616.html
※ゆっくり家族虐め ※近親相姦もの ※悪くないゆっくりが死んでく話 『大乱交! ゆっくりファミリー』 今日も上司に怒られたよ。やんなっちゃう。 「あぁ、こんな時は癒し(=ゆっくり虐待)が必要だよな」 そんな訳で仕事の帰りに俺はペットショップに寄っていた。 「いらっしゃいませー」 ペットショップに入ると可愛らしい店員さんの挨拶と色んな動物の声に出迎えられた。 中には犬、猫、ハムスター、フェレットなんてペットの代表格や、亀、インコ、イグアナなんてのもいる。奥に見えるのは毛玉か。 「何かお探しですかー?」 可愛い店員さんが話しかけてきた。 「あぁ、癒し系のペットが欲しくて」 「それでしたらお勧めのペットがいるんですよぉ」 可愛い店員さんに連れられて来たのはゆっくりコーナーだった。 数年前から爆発的に増えた生物。家畜だったり害獣として駆除されたるいるが多いが、一方ではウザかわいいとのことでペットとして人気を博していた。 ゆっくりコーナーには広めの透明な箱に様々な種類のゆっくりが入っていて、こちらを見ると期待に満ちた目で寄ってくる。 「れいむをペットにしてください!」 「まりさがおすすめだよ! ゆっくりいいこにするよ!!」 「ちぇんだよね。わかるよー」 「とかいはのおにいさんはありすよね?」 「うー、れみりゃをかってくださいぃ~」 「むきゅ、わたしをかったらゆっくりできるわよ」 きっと透明な箱暮らしが嫌なのだろう。必死に自己アピールしてくる。 ゆっくりはどこにでもいるからやっぱり安いのかな、と値札を見たら犬や猫以上に高価だった。 「思ったより高いね」 「あぁ、それはブリーダーの方が躾けたゆっくりだからですよー。聞き訳が良くてかぁいいんですよー」 「なるほどね」 道理でれいむやれみりゃが敬語を使うわけだ。きっと他のゆっくりも躾がなってるのだろう。 でも俺が欲しいのはこんなのじゃない。 「他のゆっくりっています?」 「他の…ですか? 奥にちるのふならいますけど後はこれぐらいですよ。 あ…でもいないこともないですけど捕まえたばかりで躾けてないんですよー。ゆっくり霊夢の家族なんですけど」 「マジか! どこ? どこにいるの? 案内してね!」 「あ…はい。こ、こちらです」 やべ、店員さんを引かせちゃった。ゆっくり家族と聞いて興奮した結果がこれだよ! 店の奥の倉庫のような場所には恐らく躾ける前のゆっくり達が狭い箱に入って積まれていた。 俺の姿を確認すると一斉に話しかけてくる。 「おじさん! ゆっくりたすけてね!!」 「ほかのゆっくりはいいからまりさだけたすけてね!!」 「ほかのグズはしねばいいよ。わかるよー」 「おじさんきいてるの!? ばかなの??」 「まりざ~!! なんでちかづけないのぉぉぉ!!!」 「う~!! ざぐやにいいつけてやるど~!!」 うわぁ。表にいたのとは大違いだ。 こうやって見ると躾ける前のひどさがよく分かる。ブリーダーってすごいな。表のゆっくりの値段も頷ける。 「こちらです」 店員さんが示した先には大きめの透明な箱の中にゆっくり霊夢の家族がいた。 母れいむ一匹にまだ小さい子れいむ四匹、さらに赤ちゃんゆっくりが三匹だ。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「「「ゆっくりちていっちぇね!!!」」」 この家族はまだ自分の置かれた状況を理解してないのか暢気に挨拶してくる。 「ゆっくりしていってね!」 これは店員さんの挨拶だ。返事されて満足なのかゆっくり達は家族でゆっくりし始めた。 「…この家族はですね。今日捕まえてきたばかりなんですよ」 「はぁ、確かにそんな感じですね」 見た目健康そうだし顔にも余裕が見える。 きっとまだ人間を怖いものだと思ってないのか、すぐに外に出してもらえるとでも思ってるのだろう。 「ちなみにこいつらは幾ら?」 「買うんですか? 躾けてないので悪戯とか大変かもしれませんよ?」 「ああ、いいんですよ。躾けるのが楽しみですから」 もちろん嘘だ。こいつらゆっくりに明日を迎えさせるつもりはないし。 そういうことですか、と納得した店員さんが値段を見積もってくれる。 文庫本三冊ぐらいの値段で買うことが出来た。安い。 まぁ野生のゆっくり欲しい人は自分で捕まえてくる人が多いから安くて同然か。俺は捕まえる苦労を金で買っただけさ。 でも可愛らしい店員さんが手を握り、潤んだ瞳で上目づかいに頼んできたんだ。 「もう一匹飼いませんか? 優しいお兄さんなら可愛がってくれると思って…」ってね。 気がつけば一番値段の高いまりさを買ってたよ。 店から借りたリヤカーでガラガラとゆっくり家族の入った箱と調教済みまりさの入った箱を運んで家路につく。 ゆっくり家族達の中では俺は外に出してくれた優しい人になっているようだ。 特に文句も言わず、喚きもせず箱の中でゆっくりしていた。 まりさも買ってもらったことが嬉しいらしい。 「おにいさんのいえでゆっくりさせてもらおうね!!」 だなんて上機嫌にれいむ家族に話しかけていた。 「おにいさん! いえはゆっくりできるの?」 「あぁ、俺の家はゆっくりできるよ。だからゆっくりしてね」 ゆっくり出来るという言葉に反応して子供達はとても嬉しそうに飛び跳ねる。 無邪気なものだ。きっと後悔するというのに。 「ゆっきゅりできるの!」 「たのちみ~!!」 「ゆっくりしようね!!」 「「「「「「「おにいさん、ゆっくりしていこうね!!!」」」」」」」 あーうるさい。ただここで印象悪くしても面倒なので適当に 「はいはい、ゆっくりしていこうね」 とだけ返しておく。これでアホなこいつらは満足する。 家に帰ったらまずれいむ家族とまりさを箱ごと居間へと運んだ。 箱から出さないが、箱は大きいので家族達は特に不満を言わない。 まりさも不機嫌そうにする様子もなくニコニコ微笑んでいる。 とはいえ俺が着替えて戻ると子れいむや赤れいむは箱から出たいと騒ぎ始めていた。 「ゆっくりでたいよ!!」 「あしょこにあるおもちゃであしょびたいよ!!」 「おなかしゅいたよ!!」 「おかーさんここからゆっくりだしてね!!」 「みんながでたいっていってるよ!! おにーさんゆっくりしないでだしてあげてね!!」 「あー、はいはい。その前にご飯用意してやるからな」 「ゆっ! ごはん!!」 「はやくよういしてね!!」 「ゆっくりしちゃだめだよ!!」 「おにいさんおかしがいいよ!!」 俺がご飯と言うとれいむ家族は弾幕のように激しく我が侭言ってくる。うざい。さすが野生。うざい。 しかし今まで静観していたまりさが口を開ける。 「ゆっ! だめだよれいむ!! やさしいおにいさんはせかさなくてもちゃんとよういしてくれるよ!!」 「ゆゆっ! うるさいよまりさ!! れいむたちはいまたべものがほしいの!!」 「だめだよ! ここはおにいさんのおうちだからいうこときかないとだめだよ!」 注意するまりさと調子のったれいむ家族が口論し始めた。 面白いので少し眺めてみることにする。 「ゅ~、しょんなことないよね!」 「しょうだよ! おねえちゃんもそうおもうよね!!」 「ゆっくりさんせいだよ!!」 「ここはれいむたちのおうちにしようよ!」 「そうだね!! そうだんしたけっかここはれいむたちのおうちだよ!!」 何勝手に決めてやがる糞饅頭め。 箱の中にいるのを忘れてんじゃないのか? このまままりさを同じ箱に入れたらさらに面白い物が見れそうだ。 でも、まりさの値段を考えるとちょっときついな。それにれいむ家族が勝ってもムカつくし。 「ゆ! そんなこといってるとゆっくりできなくなるよ!!」 「ゆ、そんなことないよ! ね、おにいさん?」 そんなことを考えているうちにも口論が続き、母れいむが俺に意見を求めてきた。 「ここは俺の家。分からない奴はご飯抜きね」 「どうじでそんなこというの!! ここはれいむのおうちだよ!!」 キレる母れいむ。逆にお前の頭がどうしてそんな事になってるのか聞きたいよ。 「頭の悪いお母さんはご飯なし。賢い子供達はここが誰の家か分かるよね?」 「「「「「「おにいさんのいえだよ!!!」」」」」 食事が絡むとすっごい素直。ある意味賢いといえば賢いのか。 しかしここでまりさが空気を読まない発言をする。 「まりさはいいからかわりにおかーさんれいむにたべさせてあげてね!!」 「ゆっ!? いいのまりさ!!」 「まりさはげんきだからだいじょうぶだよ! おかーさんれいむはつかれてるみたいだからゆっくりたべてね!!」 「ま、まりさぁ! さっきはごめんねぇぇぇぇ!!!」 はいはい美談美談。いい子ちゃんぶったまりさのせいで虐めたい雰囲気台無しですよ。 「あー、まりさはいい子だな。まりさに免じて全員食べさせてあげるよ」 「「「「「「「ゆっくりよういしてね!!!」」」」」」 はいはいはいはい。 「おにいさんごちそうさまでした!!」 媚薬入りの食事を終えるとまりさはごちそうさまとか言いだした。 何だよいったい…と思ったら躾けられたんだよな。納得だけど慣れないと調子狂うな。 「ゆぴゅぅ~、おいしかったぁ!!」 「いっぱいたべたらげんきがでたよ!!!」 「こんどはあしょぼうね~!!」 「おにいさんこどもとあそんであげてね!!」 一方のれいむ家族は食欲が満たされて遊びムード満々だ。 俺もちょうど遊びたくなってきたところなので爽やかに了承した。 まずは母れいむだ。両手で俺の顔の高さまで持ち上げてあげる。 「ゆ? れいむとあそんでくれるの??」 母とはいえ思考レベルは子供なので遊んでくれると嬉しいのだ。 子れいむ達は選ばれた母れいむを羨ましそうにしてブーブー言ってるが無視。 しかしこう、生首を両手で掴んで持ち上げると 「敵将! 討ち取ったりぃぃぃぃ!!!」 ってやりたくなる。 「ゆっ? ど、どうしたのとつぜん…」 「ゴホン、なんでもない。さぁ遊んでやるぞれいむ!」 「ゆゆ~♪」 「いいなぁ、おかーさん」「ゆっくりしないでかわってね!!」 「ちゅぎはれいみゅとあしょんでね!」「だめだよれいみゅだよ!!」 「はいはい、すぐ代わってるから待ってなさい」 「こどもたちはゆっくりまっててね!!」 母親のくせに子供と代わる気はさらさらないらしい。 実のところ母れいむを先に潰したかった俺としては事がスムーズに運ぶので好都合だ。 俺は母れいむを掴む手に力を込め、万力のように母れいむを押しつぶしていく。 「ゆぎゅっ!? な、な"に"ずる"の"…? ぐる"じ、い"だい"よ、お"に"いざん…!!」 途端に顔の両側からプレスされて苦しむ母れいむ。 そんな母れいむの様子をみた子れいむ達とまりさが騒ぎ出す。 「や、やめてね! れいむはなんにもわるいことしてないよ!!」 「しょうだよ! おかーしゃんをはなしてね!!」 「くるしそうだよ! おかーさんだいじょうぶ!?」 「そんなことするおにいさんとはゆっくりできないよ! はやくはなしてね!!」 「ゆぁぁぁ! おかーしゃぁーん!!!」 抗議するゆっくり達だが、まりさは箱を閉じたままで出られない。子ゆっくり達の箱は上側が開いてるがジャンプじゃ届かない。 柔らかいクッションみたいな体が俺の両手を抵抗なく受け入れてくれる。 あっぷっぷのすごい版みたいな顔をしてる母れいむだが俺の目的は変な顔を見ることじゃない。さらに圧力をかける。 「ゆぎぃぇぇぇぇ!? なにずるのぉぉぉ!!!??」 「このさい限界突破しようかと」 「やめどぅぇ~~~!!!」 盛り上がってきた所でまりさが大声出して俺に突っかかってきた。 「おにいさん!! おしおきにしてはやりすぎだよ!! りゆうもなくおしおきしちゃだめだよ!!!」 「理由、ねぇ」 「そうだよ! だからやめてあげてね!!」 「俺がここにいてお前たちゆっくりがここにいる。強いて言うならそれが理由だ」 「ゆ…? ど、どういうことなの??」 「分からないならそれでいい。飼い主としての命令だ。お前は黙って見てろ」 「だ、だまります…」 急に震えてまりさは黙り込んだ。そして俺の虐める様子を見る。 なるほど。躾けによって飼い主の命令には従うようされてるわけか。 それにしても命令されたまりさは顔を真っ青にして震えているがいったいどんな躾をしたんだか。 「ゆぐ…はなじでぇぇ」 「おっと忘れてごめんな。続きだ」 「やべでぇぇぇぇ…!!」 母れいむに向き直って再び力を込めていく。 縦に平べったく潰れたところで指を立てて面から点に圧力のかかり方を変える。 ゆっくりにとっては太い針で刺されたようなものだろう。母れいむの悲鳴が一層強くなる。 「うぎぃぃぃぃいいっぃあおあいぉいえるたおいあちえてあ!!!!!!」 「ほらほら、そろそろ貫くぞ? 頬を膨らまさないと貫通しちゃうぞー」 「うぎぃ! ふぎぃぃぃ!!!」 涙を流しながら必死に頬を膨らまそうと頑張るが無駄な努力だ。押し返される気配すらない。 「やべでぇぇぇ!! おかーしゃんをいじめないでぇぇ!!」 「おかーさん!おかーさん!おかぁさぁぁぁんん!!!」 「おにいしゃんもうゆるじでぇぇぇぇ!!!」 「まりしゃもなんかゆってよぉぉぉ!!!」 「……」 「許す? 別に君たちは何も悪いことしてないよ。 ただ、単純に俺が悪いお兄さんなだけなんだ、よっ!!!」 気合いと共に一気に力を込めると、母れいむの皮を突き破った。 貫いた先はもう片方の手こんにちわ。つまり母れいむに両耳を繋ぐトンネルが出来た。 「ゆぎぃ!!? ぶひゅぅ~ ぶひゅ~…」 母れいむからは空気の抜けるような声が出ている。 おっと、よく見たら母れいむの喉の奥に俺の両手が見えるぜ。 餡子まみれになった両手を抜くとなんとかまだ生きてる母れいむを箱の中に戻してやる。 喉の奥にT字路のトンネルができ、目を虚ろにして「ゆ"っ、ぶひゅっ」としか言わなくなった母れいむ。 「おかーしゃん!!!」 「だいじょうぶ!! ゆっくりしでぇぇぇ!!!」 「おじさんはゆっぐりじねぇぇ!! おかーさんんん!!!!」 「ゆっくりしていってね! ……へんじしてよぉぉぉぉ!!! 子れいむ達は体を母れいむに擦りつけたり話しかけて元気になってもらおうと必死だ。 母れいむは途切れそうな意識で朦朧としながらも子供たちに視線を向けて、 「ひゅ、ひゅぐ、り!! ゆっぐひゅ、しゅでっ…ひっひゅぅ…」 安心させようとゆっくりしていってね、と返そうとしている。 いい母性愛だ。 だが俺のターンはまだ終了してないぜ。 先ほどの食事にさりげなく混ぜておいた媚薬が子れいむ達に効き始める頃だ。 さらに母れいむに元気になってもらおうと頬を擦り合わせてるのだから効果は加速し、子れいむの性欲が燃えあがる。 「ゆっ! ゆっゆっゆ…おかぁ、さぁん!!」 「げんきに、なってねぇぇ!!」 「みんなでゆっくりしゅるよぉぉ!!!」 「すぐにおかーさんすっきりできるよぉぉ!!」 ほら、顔を紅潮させ、瞳がトロンと蕩け始めてきた。 「こひゅっ!?」 子供達の異様な雰囲気に母れいむも気付いたのだろう。 だがまともに話すことが出来ず動くことも出来ない母れいむに暴走した子れいむ達を止める力はない。 ただ涙を流して子供達の責めを受け入れるしかなかった。 赤ちゃんゆっくり三匹も小さい体ながら目を血走らせて母を犯そうとがんばっている。 しかしこのままでは母れいむが身をよじらせただけでも潰れてしまうかも知れない。 余計なお世話に定評のある俺は赤ちゃんゆっくり三匹をつまんで持ち上げる。 「ゆっ! ちゃましないでね!」 「おかーしゃんとじゃれあうの!!」 「ゆっきゅりしゃせてえぇぇ!!!」 「君たちはここでお母さんをすっきりさせるんだ」 俺は赤ちゃんゆっくり三匹を母れいむの横穴、俺の開けた穴にそれぞれ入れてやる。 「ひゅぎおおげいぎお!!!?」 傷口に赤ちゃんれいむを入れられて痛みに絶叫する母れいむ。 「ゆっきゅりしようね!」 「ちゅちゅまれてあっちゃかいよ!!」 「おかーしゃんのなかきもちいいよ!!」 感想を言いながら内から母れいむを犯す赤ちゃんれいむ。 外からじゃよく見えないが母れいむに詰まった餡子に体を擦りつけていた。 自分がやっていることがどれだけ狂気じみているかきっと分かってないのだろう。 ただ自分が気持ちよくなるためだけに体をこすりつけている。 「ひょうげおい!! がへおあういとうっげてげじょぎうえあ!!!!」 母れいむは傷口を自分の赤ちゃんに抉られる感覚に苦悶の声をあげ続ける。 目は不気味なほど見開き、口端からは泡立った餡子が漏れていた。 「ゆ! おかーさんくるしそうだよぉ!!」 「じゃあもっとすっきりさせるねぇぇ!!!」 「おかーしゃんゆっくりしようねぇぇ!!」 「ハァハァきもちいいよおかーさん!!!」 そんな様子を見た外の子れいむ四匹は苦しむ母れいむをすっきりさせてあげようとペースをあげる。 自分の子供に外と内から犯されるなんて中々味わえない体験だろう。 「ひゅぎょぉごえ!! ひゃむえふゅぇぇぇ!!!」 やめて、とでも言ってるのだろうけど媚薬に侵された子れいむ達には甘い声にしか聞こえない。 「きもちいーんだね、おかーさん!!」 「もっとはげしいのがいいの?」 「おかーさん、そろそろいっちゃうよ!! すっきりしちゃうよぉ!!」 外の子れいむがすっきりしそうになった。体をバイブレーションさせてラストスパートする。 それを見た他の子れいむ三匹も息を合わせてすっきりしようと体を震わせて母を犯す。 「ひゅごぉ!? ほぎゅぅぅぅ!!!」 「おかーさんもすっきりするのぉぉぉぉ!!? れいむもすっきりー!!!」 「れいむもがまんできないよ! すっきりーーーー!!」 「「すっきりー!!!」」 外の子れいむ四匹がほとんど同時にすっきりし、未熟な子種が母れいむへと注がれていく。 母れいむは体内を犯される苦しみですっきりどころではないだろうがこんな時でも、いや生命の危機だからこそなのか子種を受け取ったようだ。 頭から四本の茎がにょきにょきと生えてくる。 しかし未熟な子種のためか生えるのは茎だけで実が実ることはなかった。 これが意味するところは一つ。茎に栄養を取られた分だけ母れいむが死に近づいたことだ。 体に開いたトンネルを治すために栄養が必要だというのに子供達のせいで奪われてしまった。 母れいむの瞳に子達へ怒りがともるのが見えた。 「おかーしゃんにくきがはえたよぉ…」 「もっとはやして、げんきになろうねぇ…!」 「れいむはもういっかいすっきりしたいなぁ」 「れいむもだよ、みんなでおかーしゃんをすっきりさせようね!」 しかし現実は無常で、何の抵抗も出来ない母れいむは媚薬パワーで再び性欲が燃えあがった子供達に二回戦を強要される。 怒りに燃えた母れいむだったが、どうしようもないことを悟ると最後に俺を見て、それから全てを諦めた。 「どうだまりさ? 楽しんでるか?」 俺の命令を守って黙って見ていたまりさに話しかける。 まりさは涙をぼろぼろ流しながら俺に瞳で訴えかけてくる。 (どうしてこんなことをするの?) 「まりさ、あいつらをどうしたい? 言ってみ」 許可するとまりさはすぐに言い放つ。 「もうゆるしてあげて! このままじゃゆっくりできないよ!!」 「さぁ。それは俺にじゃなくてあの子供れいむ達に言うべきだろ」 「ゆっくりできるってしんじてたのに…なんでぇぇ…!!」 まったくまりさ種らしくないまりさだな。 なんていうか毒がない。 「まぁ、黙って最後まで見てな。ほら今度は赤ちゃんれいむがすっきりするみたいだぞ」 母れいむの傷の中で暴れまわってた赤ちゃんれいむも赤ちゃんだというのにすっきりしようとしていた。 「ゆゅゆぅ…! しゅっきりししょうだよ!」 「おかーしゃんあったかいよぉ…」 「あっあっ…も、だめっ! ゆっきゅりしちゃうよ!!」 「「「しゅっきりー!!!」」」 赤ちゃんれいむ達は母れいむの体内で汁をまき散らしながらイった。 するとすぐに母れいむの頭から小さな茎が三本生えていく。 赤ちゃんゆっくりでもすっきりすると子種は出るらしい。 だが当然茎から赤ちゃんれいむが実ることはないが。 「あかちゃんすっきりしたのー? れいむもすっきりするよ~!」 「じゃあれいむもすっきりするー!」 外の子れいむ達も再びすっきりするようだ。 もはやうめき声しか上げなくなった母れいむにしつこく体を擦り合わせて子れいむ達は絶頂へと向かう。 「しゅっきりしちゃう!」「イっちゃう! すっきりするのぉぉおぉぉ!!!」 「おかーさんのからださいこうだよぉぉ!!」「おかーさんうけとってえぇぇぇ!!!」 「「「「すっきりーーーー!!!!」」」」 連続して与えられる子供の子種。 すでに栄養の尽きかけた母れいむだが受け取った子種に体が自動的に反応して茎を生やそうとする。 体内の栄養を集めて茎を生やす。 体内の栄養とはれいむで言えば餡子だ。 「ゅ~? れいみゅたちのからだがうもっていきゅよ?」 「あっちゃかいものにつつまれるよ~」 「おかーちゃんがしゅっきりしゃせてくれるのぉ??」 体の中で母を犯していた赤ちゃんれいむの体が母の餡子に飲み込まれていく。 餡子を分けた実の親子であるためか、母れいむの体が赤ちゃんれいむの体を自分の餡子だと勘違いしたのかも知れない。 「からだがうごきゃせないよ! これじゃゆっきゅりできにゃいよぉ」 「れいみゅはおかーしゃんをしゅっきりしゃせるにょぉぉぉお…」 「おきゃーしゃんにつつまれてあったかいよ…なつかしいきぶんだょ……」 茎が生えていくのに合わせて赤ちゃんれいむの体は上へ上へと飲み込まれ、そして見えなくなった。 恐らく媚薬効果で陶酔の中で少しずつ融解されて茎の栄養にされるだろう。 それに気づいたのは観察していた俺とまりさだけ。 外から母を犯す子れいむは無邪気に三回戦を始めようとしていた。 まりさは俺の命令に従って子が母を犯し殺す様子をずっと目を離さずに見続けていた。 それから10分もしないうちに母れいむの体は茎まみれになっていた。 母れいむの本体は皺だらけになってミイラのように干からびてしまっている。 こうなるずっと前に栄養失調で死んでたと思う。子れいむ達はここまで来てようやく反応も何もない母れいむに飽きたようだった。 「おかーさん、はんのうなくてつまんないよぉ」 「なんかへんなのいっぱいはえてるし、こんなのおかーさんじゃないね!」 「そうだね! ほかのゆっくりですっきりしようね!」 「うん、すっきりしようね!」 子れいむ達はもはや親子の情を失っていた。母を認めず、妹がいたこともきっと忘れているだろう。 何度もすっきりするうちに大事な何かを子種と共に失ったのかも知れない。 まだ体の興奮冷めきらぬ子れいむ達は次の獲物を探す。 他のゆっくり。すぐ近くにいるゆっくり。 それはとても近くにいた。 それは遠く別の箱から見ていたまりさではない。 一緒になって母を犯した姉妹だった。 「みみみ、みんなですっきりしようね!!」 「なかよしかぞくだもんね!!」 「きもちよくなろうね!!」 「ゆっくりしていこうね!!」 そして始まる押しくら饅頭。 粘度のあるいやらしい液体をお互い塗りつけるように体を四匹で擦りつけ合っていく。 「ゆゆゆゆゆ!!!」 「ゆゆゆ! きもちぃぃよぉ…!」 「ハァハァ、たまんないよぉぉ!」 「あたまがふっとうしそうだよぉ…!!」 もう少しでこいつらはすっきりするだろう。 そうなると子供のこいつらは茎を生やして死ぬだろうな。 だが性欲に支配された子れいむ達は生きるとか死ぬとかではなく、今をすっきりするために体を擦り合わせていく。 「もうやめてよ! みんなしんじゃうよ!!」 まりさが命令を破って押しくら饅頭する子れいむ達に呼びかけるが、その声を聞く子れいむはいない。 聞こえてないか良くてもBGM程度だろう。 「なんできいてぐれないのぉぉぉお!!!」 「まりさ、邪魔するなよ。見ろよ、あいつら幸せそうだろ?」 「あ"あ"あ"……」 そのうちに一匹の子れいむが激しく震え始める。 他の子れいむ達もその動きに合わせてブルブルと震えていく。 「も、だめぇ、すっきりしちゃうぅぅぅ!!!」 「れいむ、いっくよ~!!」 「あ、はぁぁ!! すっきりしちゃうのぉぉ」 「みんなですっきりしようねぇぇぇぇ!!!」 「「「「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」 白眼を剥いて口をだらしなく開け、気持ち悪いことこの上ない表情をしながら四匹は同時に達した。 きっとこの瞬間に四匹の間で子種が行ったり来たりしてるのだろう。 すぐに子れいむ達の頭から茎が生えていく。 茎が生えるにつれて栄養を奪われて黒ずんでいく中、一匹だけ短く小さい茎が生えた子れいむがいた。 子種を少ししか受け取らなかったのだろうか。 「はぁ、はぁ…イっちゃったよぉぉ。他に、いないのぉぉぉ!?」 目の前で朽ち果てた姉妹など目もくれず次の性欲処理の相手を探す子れいむ。 見まわすうちに俺と目が合った。 「おにぃぃさん!! ゆっぐりしでぇぇぇ!!!」 おいおい、俺でもいいのかよ。さすがに勘弁してくれだぜ。 「あ、まりさ! まりさすっきりしようよぉぉぉぉ!!!」 「ゆっ!?」 子れいむは必死の形相でまりさの方へ向かおうとする。 透明な箱の壁に阻まれてるのに壁に体を押し付けて突き破ろうとしているらしい。到底無理な話だが。 「さぁ、どうするまりさ? このれいむとすっきりするか?」 「し、しないよ!!」 「じゃあ殺すとするか。もう十分楽しめたし」 子れいむのいる箱に足を進めようとした俺をまりさが止めた。 「まって! おにいさん、まりさにれいむをせっとくさせてね!」 「説得? 何をどう説得するんだよ。俺に何の得があるんだ?」 「お、おねがい…!!」 涙をこらえながら必死でお願いしてくるまりさ。 ふむ、言う通りにさせるのも何だか癪だが、まりさの説得とやらも見てみたい ならばやらせてやろうとまりさを子れいむのいる箱へと降ろした。 「まりさぁぁぁぁ!!!」 まりさが箱にインした瞬間、性欲むき出しで飛びかかってくる子れいむだがまりさは避けるでもなく受け止めた。 子れいむはすぐに交尾しようと体を揺らし始める。 「れ、れいむやめてね!! このままじゃれいむもゆっくりできないよ!」 「ゆっくりできてるよぉ! まりさもゆっくりさせてあげるぅぅぅ!!」 「めをさましてね!! れいむのおかあさんもしまいもぜんぶしんじゃったんだよ!! すっきりしてるばあいじゃないよ!!!」 「おかーさんもいもーともみんなすっきりしたけっかだよぉ! まりさもすっきりしようよぉ!!」 「やめてね!! すくなくともおかーさんはすっきりしてなかったよ!!!」 「すっきりさせたからおなじだよぉ! そんなのどうでもいいからまりさもいっしょにうごこうね!!」 子れいむはまりさの言うことなど右から左で、一人で盛り上がっていく。 まりさも冷静にしている様子だが、体が微かに震えて表情も何かを我慢しているようだった。 躾けによって鍛えられているとはいえ、本能からの欲求はきつそうだな。 「ゆ"ゆ"…やめでね…! まりざがらはなれで…!」 「つんでれまりさかわいいよぉ! れいむがすっきりさせてあげるね! れいむのおかーさんみたいにね!!」 「い"…い"や"!! やめ、やめでぇぇぇぇぇぇぇ!!! あんなじにがだいやぁぁぁぁ!!!」 れいむのおかーさんは体が皺くちゃで茎まみれと、おぞましい姿で息絶えた。 そこまでになる過程を見てきたまりさはそれがとてつもなく嫌だったのか悲鳴をあげて抵抗し始める。 「ゆっ? ま、まりさ! あまりはげしいとれいむがすっきりできな、ゆぶいぇっ!!」 自分より体の大きなまりさが暴れだしたので主導権を握れなくなった子れいむは怒りだしたが、次の瞬間まりさに噛みつかれた。 まりさの子れいむに比べて大きな口が子れいむの体の半分近くまで呑み込んでいる。 「ゆぎぃぃぃぃ!!! いだい!! いだいよぉぉぉ!!!」 俺からではよく見えないが、子れいむはそのまま噛み千切られようとしているみたいだ。 しかし説得すると言いながら噛みつくとは少し見直したぞまりさ。 「はなじ…で!! ゅがあっぁぁぁあぁぁ!!!」 ブチン、という効果音が合うほど一気に子れいむは半分に千切られた。 残った左半分の顔が床に落ちて転がる。 即死はないようだが餡子が床に漏れ出してるからすぐに死ぬだろう。 「しゅっきりした、けっかが…これ……」 最後に何か言い残すと半分になった子れいむの生は止まった。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」 口の中に広がる餡子の味に理性を取り戻したまりさは泣き叫ぶ。 口からすでに砕けたもう半分の子れいむを吐き出しながら何てことをしてしまったのかと泣き叫んだ。 「よくやったぞまりさ。いい説得だったぞ(笑)」 「う"あ"あ"あ"あ"…まりざもごろじでぇぇ!!」 「何でそんなことしなきゃいけないんだよ」 「まりさはなかまをころしたわるいゆっくりだから…だからころしてぇぇ!」 「ダメ。飼い主の命令は絶対なんだろ? だから生きろと命令する」 「あぁぁ…」 頼みを聞き入れてもらえず涙するまりさ。しかし声には安堵が含まれていた。 甘いなまりさ。何のために生かしてやると思ってるんだ。 「お前には常に特等席で見せてやるよ。俺がゆっくりを苦しめる様を。 他にも今日みたいにゆっくりを殺し合わせるのも全部だ」 「い、い"や"ぁ"ぁ"ぁ"」 今度は恐怖と絶望で涙した。顔をぐしゃぐしゃにして俺を恐れるその表情がたまらなくそそるぜ。 高い値段で買ってやったんだ。飛びっきりのショーをたくさん見せてやるよ。 これからよろしくな、可愛いまりさ。 終 by ゆっくりしたい人 =あとがき= SS書いたあと「しばらく書かなくていいや」と思うのに気がつくと書いちゃうのです。 オナヌー後の賢者モードみたいなものですね。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/882.html
※人物オリジナル注意 第七話「ゆっくり博士の実験室 ~寄生る(みのる)~」 私は人呼んでゆっくり博士。 中には虐待研究家と呼ぶ者もいるが私は快く思っていない。 虐待などと人聞きの悪い。私はゆっくりを実験台にしているだけだ。 「イレーザーは問題無く機能、と。だがやはり燃費と出力が問題か…」 私は今対ドスまりさ用レーザー照射装置「ゆっくりイレーザー」の製作に行き詰まっている。 これでも充分な殺傷能力を持っているのだが、商品化する為には出力を退化させ子供が目に入れても痛くないようにしなければならない。 それがなかなか上手く行かず、フラストレーションが溜まっていく。 …こういう時は実験だ。 私は引き出しからチューブを取り出し、外に出る。 向かう先はゆっくりの巣だ。 「ゆっくりそだっていってね!!!」 「いいこになってね!!!」 手頃なれいむとまりさのつがいを発見。すでに頭に蔓が生え、赤ん坊の姿も認識できる。 れいむが四匹、まりさが三匹生っていた。 私は二匹が寝静まるのを待ち、実験の準備を始めた。 赤れいむのうちの一匹にチューブの中身を塗る。 これは植物用の接着剤だ。主な用途は実が落ちないようにするため。また、植物に悪影響を与える心配はないので、問題なく養分を吸収できる。 これでよし。後は巣に監視カメラを仕掛け、研究室に戻る。 「ゆっきゅいちていっちぇね!!!」 「ゆっ!!!まりさ!!!うまれたよ!!!」 「れいむににてゆっくりしたいいこだよ!!!」 「「あかちゃん!!!ゆっくりしていってね!!!」」 一匹目が誕生した。それを皮切りに他の赤ん坊もポトポト落ちていく。 「「「「「「ゆっくいちていっちぇね!!!」」」」」」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 合計六匹が誕生。しかし七匹目はまだ生まれ落ちていなかった。 「ゆっ!!!ゆっきゅいちちゅぎだよ!!!」 まだ落ちぬ妹に語りかける姉ゆっくり。 「ゆっ!!!もうすこちだけゆっくいちゅるよ♪」 返事をする妹ゆっくり。 「ゆー、みんないちどにはうまれなかったね!!!」 「しかたないよ!!!うまれたみんなでゆっくりしようね!!!」 「「「「「「ゆっきゅいちようね!!!」」」」」」 七匹目が落ちてこない理由はもちろん接着剤のせいなのだがこいつらはそんなことは知らない。 「ゆっ!!!みんなごはんだよ!!!ゆっくりたべてね!!!」 「「「「「「むーちゃ♪むーちゃ♪」」」」」」 「「「「「「ちあわちぇー♪」」」」」」 親まりさの採ってきた食事を幸せそうに貪る赤ゆっくり。 「ゆっ!!!れーみゅよごれちぇるよ!!!まりしゃがゆっくいきれーにしちぇあげるね!!!」 「おねーしゃん、あいがとー!!!ゆっきゅいちゅるね!!!」 姉まりさが妹れいむの食べカスを舐め綺麗にしてやる。だがこれは綺麗好きなのではなく「いじきたない」のだ。 まりさ種は狡賢い。早くもその本能を開花させたようだ。 「ゆっ!!!れいむもいっぱいたべてね!!!あたまのあかちゃんのぶんもゆっくりたべてね!!!」 「わかったよ!!!いっぱいたべてゆっくりすればあかちゃんきっとうまれるよ!!!」 そう言って食事を取る親れいむ。栄養が送られて来るためか頭の赤れいむも幸せそうだ。 観察を続けて数日が経った。 「きょうはごはんのとりかたをおしえてあげるよ!!!ゆっくりついてきてね!!!」 「「「「「「ゆっくいちゅいていくよ!!!」」」」」」 「まりさ!!!ゆっくりいってらっしゃい!!!」 「れいむ!!!あかちゃんとゆっくりまっててね!!!」 生まれた赤ゆっくりはまだ赤ちゃん言葉が抜けないものの、ソフトボールサイズまで大きくなった。 もう子ゆっくりと呼んでもいいだろう。 一方七匹目の赤れいむはまだ蔓から落ちない。だが母親から養分が送られてくるため姉ゆっくり達と同じ大きさになっている。 親れいむはまだ生まれない我が子に疑問を持ったこともあったが 「うまれるまえにたっぷりゆっくりしてれば、きっとすごくゆっくりしたこになってくれるよ!!!」 と結論づけた。 親まりさや子ゆっくり達も、生まれてこない赤れいむの事を気にとめる様子はなかった。 「ゆっ♪もうすこちだけゆっくいするね!!!」 赤れいむもこんな調子である。 さらに数日後。 少し変化が現れた。 「ゆっ!!!おかあさん!!!みて!!!これれいむがとったんだよ!!!すごいでしょ!!!」 「すごいよれいむ!!!もうばったさんとれるようになったんだね!!!」 「まりさのほうがすごいよ!!!おかあさん!!!ゆっくりみてね!!!」 「ゆっ!!!すごいよまりさ!!!むかでさんとれるなんて!!!てんさいだよ!!!」 子ゆっくり達は狩りを覚えた。たがまだまだ親の同伴がなければ心配だ。 「ゆー…ゆー…」 「れいむ!!!どうしたの!!!ゆっくりできる!!!」 「ゆー。だいじょうぶだよ!まりさ!れいむもあかちゃんもゆっくりできてるよ!」 「あかちゃん、まだうまれないね!!!ゆっくりしてるね!!!」 「そうだね!すごくゆっくりしてるね!うまれたときがたのしみだね!」 「れいむのいもうと、ゆっくりしてるね!!!」 「でもまりさのほうがおねえさんだから、ゆっくりじゃまけないよ!!!」 「はやくうまれてきてね!!!ゆっくりしようね!!!」 「ゆっ♪もっとゆっくりしてからうまれるよ!!!」 …親れいむが明らかにやつれ始めている。 この数日で子ゆっくり達はさらに大きくなった。まだ生まれぬ赤れいむも、同サイズまで大きくなった。 赤れいむが大きくなったことで吸われる養分が増えたのだろう。 それでも全く気にならないというところが餡子脳の神秘である。 さらに数日後。 事態は大きく動き出す。 「ゆっ!!!きょうはたいりょうだったよ!!!」 「まりさのほうがおおいよ!!!」 「れいむだってまけてないよ!!!」 子ゆっくり達はバレーボールサイズまで大きくなった。 もう一人で狩りもできるようになり、姉妹で競争するほどだ。 一方親ゆっくりはと言うと。 「ゆひゅー……ゆひゅー……」 「れいむ!!!ゆっくりしてね!!!いっぱいたべればまたよくなるからね!!!」 「ゆっ♪ゆっ♪ゆーっ♪」 親れいむは頬が痩け、顔は青ざめ、瞳は明後日の方向を向いている。 頭の赤れいむは…どういうわけか姉である子ゆっくり達よりもずっと大きくなっている。 それどころか、親であるはずのれいむやまりさを上回りかねない大きさだ。 理由は、れいむの調子が目に見えて悪くなってからの食生活だった。 「むーしゃ!!!むーしゃ!!!しあわせー♪」 「れいむもしあわせ~♪」 「れいむ、だいじょうぶ!!!」 「だいじょうぶだよ!!!ゆっくりよくなったよ!!!それよりもっとごはんたべたいよ!!!おなかがすごくすいてるんだよ!!!」 「「「よかったねおかーさん!!!」」」 「「「まりさたちのとってきたごはん、ゆっくりたべてってね!!!」」」 「ゆっ♪ゆっ♪もっとたべてねおかーさん♪れいむもゆっくりできるよ!!!」 調子の悪かったれいむは食事を採ると復活した。 しかしすぐにお腹が減り、もっと大量の食料を要求した。 母れいむの養分が吸われ続けた結果、頭の赤れいむの方が栄養の主導権を握ってしまったのだ。 故に、栄養のほとんどが赤れいむに行ってしまうため、母れいむはたくさん食べなければまた調子が悪くなってしまうのだ。 その結果、赤れいむのサイズはどんどん大きくなり、母れいむはやつれきってしまったのである。 「ま…りさ……あかちゃん…は…ゆっく…りして…る…?」 「ゆっくりしてるよ!!!だからまだゆっくりしないでね!!!」 「ゆっくりしてるよ♪もっとごはんたべてね!!!」 死の境界を彷徨う親れいむ。対照的にさらなる栄養を要求する赤れいむ。 蔓はミシミシという音を立て始めている。 さらに数日が経過。 「ゆっ!!!う……うまれるぅ……」 「れいむ!!!がんばってね!!!」 「「「「「「おかーさん!!!ゆっくりがんばってね!!!」」」」」」 「ゆっ!!!もうちょっとゆっくりするよ!!!まだうまれたくないよ!!!」 蔓…接着剤が赤れいむの重さに耐えきれなくなったようだ。 ユサユサと大きな音を立て揺れる赤れいむ。 ズシーン!!! 通常の出産では有り得ない擬音だ。 「もっとゆっくりしたかったよ!!!」 「あかちゃん!!!ゆっくりしていってね!!!」 「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」 一体どういう基準で「赤ちゃん」と呼んでいるのだろうか。 サイズは親ゆっくりより二回りほど大きくなってしまっている。 気にならないのは毎日見ていたからか。 …親れいむの方は… 「あ…か…ちゃん………ゆっくり………して………いって……」 「れ゛い゛む゛う゛う゛ぅうう゛ぅう゛ぅう゛うぅう゛うぅうう゛う゛!!!」 「「「お゛があ゛じゃあ゛あ゛ぁあぁあ゛ぁぁあ゛ぁあぁあ゛ん゛!!!」」」 「「「もっどゆっぐりじだがっだよ゛お゛お゛お゛ぉおぉぉお゛!!!」」」 ただでさえ養分を吸い尽くされ体が衰弱していたのに、これだけデカイ子供を産み落としたのだ。…落下の衝撃も響いたのかもしれないが。 親れいむは、「ゆっくりしていってね!!!」すらうまく言えず、事切れた。 「ゆっ!!!おかあさん!!!おねえちゃん!!!れいむはおなかがすいたよ!!!たべものをもってきてね!!!」 自分を産んだ親が死んだというのに呑気に食事を要求する赤れいむ。 「ゆ…っ!!!わかったよ!!!れいむはうまれたばかりだもんね!!!いまからごはんとってくるからね!!!」 「「「「「「おねえちゃんたちのとってきたおいしいごはんをたべて、ゆっくりしていってね!!!」」」」」」 この子はまだ生まれたての赤ん坊なのだ。そんな悲しいこと気にする必要はない。 死んだれいむの分までこの子をゆっくりさせてあげよう。 あれだけゆっくりしていたのだ。きっととてもゆっくりした子に育ってくれる。 だからお腹いっぱい食べてもらって、ゆっくりさせてあげよう。 親まりさはそう思っていた。 またまた数日後。 「れいむ!!!きょうはごはんのとりかたをおしえるよ!!!ゆっくりついてきてね!!!」 「「「おねえちゃんたちがゆっくりれくちゃーしてあげるからね!!!」」」 そろそろ狩りを教えてもいいころだと思った親まりさは末っ子れいむを誘う。 姉達も自分の狩りテクを伝授できると思いウキウキ気分だ。 「ゆっ!!!いやだよ!!!れいむはここでゆっくりするよ!!!」 末っ子れいむはさらに大きくなっていた。 生まれてからずっと姉妹や親より多くの食料を摂取した結果がこれだ。 「いっぱいたべて、ゆっくりしたこにそだってね!!!」 親まりさや姉妹達は咎める様子もなく、自分達が採ったご飯を与え続けていた。 「ゆ~しかたないね!!!きょうはやめて、つぎのきかいにしようね!!!いつもどおりおねえちゃんだけでかりをしようね!!!」 「「「「「「ざんね~ん!!!」」」」」」 まだ狩りをするには早い、そう結論づけたまりさは姉妹と共に森に向かった。 またまたまた数日後。 「れいむ!!!そろそろかりにこうね!!!じぶんでごはんとってこないとゆっくりできないよ!!!」 「いやだよ!!!れいむはゆっくりできてるよ!!!ごはんはおかあさんたちがとってきてね!!!」 「どう゛じでぞ゛ん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛おお゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉおぉお゛お゛!!!!!!」 末っ子れいむのニート化はエスカレートしていた。 「れいむ!!!おかあさんのいうとおりだよ!!!ごはんはじぶんでとってこようね!!!」 「いざというときにごはんがとれないとゆっくりできないよ!!!」 「だかられいむはゆっくりできてるっていってるでしょ!!!わかったらおねえちゃんたちはごはんをとってきてね!!!」 「「「「「「ゆううぅうううぅぅうぅうううぅうう!!!」」」」」」 姉妹達はせっせと食料を集める。末っ子れいむは狩りに参加せず、家族の集めた食料をただ貪るだけ。 挙げ句の果てには 「こんなんじゃぜんぜんたりないよ!!!もっとたくさんもってきてね!!!」 「このごはんぜんぜんおいしくないよ!!!もっとおいしいごはんじゃないとゆっくりできないよ!!!」 と言い出す始末。 働きもしないクセに口だけは達者である。 親と姉妹は「妹をゆっくりさせてあげたい」という理由で今まで食料をせっせと集めてきたが、我慢の限界が近づいていた。 そして、ある日のこと。 「ゆっ!!!ごはんのりょうがぜんぜんすくないよ!!!もっとたくさんもってきてね!!!」 「なにいってるの!!!れいむのごはんはないよ!!!」 「ごはんがほしかったら、じぶんでゆっくりとってきてね!!!」 「どう゛じでぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛おお゛ぉぉお゛ぉお゛お゛おぉおお゛!!!」 家族は末っ子の食料を用意しなかった。 狩りを学ばなければ、越冬時にゆっくりすることができない。独り立ちした時、ゆっくりすることができない。 全く狩りを覚えようとしないれいむに対する荒療治である。 自分のご飯がないとわかれば、きっと狩りを覚えてくれる気になるだろう。 親まりさはそう思っていた。だがれいむの口から出たのは、全く予想だにしないことだった。 「だったらおねえちゃんたちのぶんをちょうだいね!!!おねえちゃんたちはまたとってくればいいよ!!!」 そう言って手近の姉を突き飛ばし、間に割って入って食料を貪るれいむ。 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」 「「「「「「な゛ん゛でごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛おぉお゛お゛おぉぉお゛ぉお゛ぉぉおお゛お゛!!!!!!」」」」」」 大食いのれいむはあっと言う間に集めた食料を全て平らげてしまった。 このあまりにも怠惰極まりないれいむの行動に、親まりさはついに堪忍袋の緒が切れた。 ドカッ! 「いだあ゛ああ゛ぁあ゛ぁぁああい゛!!!ひどいよおがあさあ゛ああ゛あん!!!どう゛じでごん゛なごどずるの゛お゛おぉぉぉお゛おぉお゛お゛!!!」 「ひどい゛の゛はれ゛い゛む゛だよお゛おお゛ぉぉぉお゛お゛!!!み゛ん゛な゛の゛ごはん゛たべちゃだめでしょお゛おお゛ぉぉぉお゛!!!れ゛い゛む゛はゆ゛っくり゛でぎでな゛い゛よ゛お゛お゛おぉぉお゛!!!」 「なにいってるの!!!れいむはゆっくりしてるよ!!!ごはんならまたとってくればいいでしょ!!!ばかなの???」 この言葉には親に引き続き、姉妹もキレた。 「いいかげんにしてね!!!れいむはごはんもとってこれないくせになまいきだよ!!!」 「なにもしないでごはんばっかりたべて!!!そんなのはゆっくりじゃないよ!!!」 「れいむたちのいもうとなら、ちゃんとじぶんでごはんとれるようになってね!!!」 「ばかはれいむのほうだよ!!!すこしいたいめをみてゆっくりはんせいしてね!!!」 そう言って四方八方から末っ子れいむに体当たりする姉妹達。 運動もせずぶくぶくと太っただけのれいむは何の抵抗も出来ず吹っ飛ばされる。 「い゛だい゛い゛だい゛!!!ゆ゛っぐり゛や゛め゛でね゛!!!ゆ゛っぐり゛ざぜでね゛!!!」 「はんせいしたならやめてあげるよ!!!」 「ちゃんとじぶんでごはんをとってくるってやくそくしてね!!!」 「な゛に゛い゛っでる゛の゛お゛おお゛お゛ぉぉぉぉお゛ぉお゛!!!ごはん゛どっっでぐるの゛はお゛ね゛え゛じゃんだぢの゛じごどでじょお゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉおお゛!!!!!!」 反省の色がないれいむは就寝の時間まで吹っ飛ばされ続けた。 次の日。 「みんな!!!きょうもゆっくりかりをしようね!!!」 「「「「「「ゆっくりごはんをとろうね!!!」」」」」」 「みんないってらっしゃい!!!れいむのためにがんばってね!!!」 昨日あんな目に遭い今もズタボロなのに相変わらずのれいむ。返事をする者は誰もいなかった。 「みんな!!!こっちだよ!!!ゆっくりついてきてね!!!」 「おかあさん、ほんとにおうちにもどらなくていいの?」 「しかたないよ!!!れいむといるとみんなゆっくりできないよ!!!だからあたらしいおうちをさがそうね!!!」 「そうだね!!!あんなやつとなんかいっしょにいられないよね!!!」 「あんなやつもうれいむたちのいもうとじゃないよ!!!ぷんぷん!!!」 「おばかなれいむは、あそこでのたれじねばいいよ!!!」 家族は自分達の狩り場から大きく離れた場所を移動していた。 あれだけやっても全く更正しようとしないれいむに愛想が尽きたのである。 だから新しいおうちを探して、新しい気分でゆっくりしたい。 そして、一家は人里に降りてきた。 周りには、見たこともない美味しそうな食べ物が沢山あった。 一家は、野菜が沢山置いてある場所…八百屋に目をつけ、早速食事をとることにした。 かなり遠出をしたので腹が減っていたのだろう。 「「「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ~♪」」」 「「「おいしいね!!!」」」 「「「「「「おかあさん!!!ここにはおいしいものがいっぱいあるね!!!」」」」」」 「そうだね!!!それじゃあここをまりさたちのあたらしいおうちにしようね!!!」 ゆっくりずむ宣言である。 一家は置いてあった野菜のほとんどを食べてしまった。 周囲には、それを呆然と見ている人々。 「ゆっ!!?だあれ!!?」 「みんな!!!しらないひとにあったら、あいさつしようねっておしえたよね!!!」 「そうだね!!!あいさつしようね!!!」 「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」 「お前らぁ!!!ここで何をやってるんだぁ!!!」 店の主人が奥から現れた。 「ゆっ!!!ごはんたべてたんだよ!!!」 「とってもおいしかったよ!!!」 「おじさんがだれなのかしらないけど、ここはまりさたちのおうちだよ!!!ゆっくりしないででていってね!!!」 グシャ。 「まりざのいもうどがあああぁぁあぁぁああぁぁぁああ!!!」 「おねえじゃあああぁああぁああああぁあああぁああん!!!」 「どおじでごんなごどずるのおおおおぉおおおぉぉぉお!!!」 「ゆっ!!!おじさん!!!ひどいよ!!!おじさんはゆっぐりでぎないよ!!! みんな!!!ひごろのかりのせいかをためすときだよ!!!このおじさんをゆっくりできなくしてやろうね!!!」 「「「「「そうだね!!!れいむ(まりさ)たちはつよいもんね!!!」」」」」 先程まであの怠惰なれいむを見ていたからか、自分達の強さを誇示しようとしているまりさ一家。 「ゆべええぇぇぇぇえ!!!」 「ゆぎゅうううぅうぅうぅ!!!」 「どおじでええぇええぇぇぇ!!!」 「いだいよおおおぉおおぉお!!!」 「ゆっぐりじだがっだあああぁぁぁ!!!」 「どおじでっ!!?まりざだぢはいままでまげだごどないのにいいいぃぃぃぃいいい!!!」 こうしてまた、人間の恐ろしさを知らないゆっくり達が餡子と化した。 一日経っても戻ってこない姉妹達。 「ゆっ!!!れいむをまたせるなんてさいていだね!!!ぷんぷん!!!かえってきたらおしおきだね!!!」 一昨日リンチされたことなどすっかり忘れているれいむ。 もう家族は既に亡き者となっているのだが知るはずもなく。 「あ!おい!ゆっくりがいるぜ!」 「うお!マジだ!しかもスゲーでかいぜ!」 「前にやられたっていうドスまりさの仲間かもしれないぞ!」 三人の子供が洞窟の中に入ってきた。 「ゆっ!!!おにいさんたちだれ???あ!!!わかった!!!たべものもってきてくれたんだね!!! そのてにもってるものがそうなんだね!!!さっさとれいむにちょうだいね!!!」 見ず知らずの存在に食い物を要求するれいむ。 ちなみに彼らが持っているのは食べ物ではなく金属バットだ。 餡子がこびりついているところを見ると、大方ゆっくり狩りの最中だったのだろう。 「こいつ馬鹿か?」と思いながら三人はれいむを取り囲むように立つ。 「ゆっ!!!なにやってるの!!!そんなことしてないでれいむにごはんちょうだいね!!!このやくただずぶっ!?」 言い終わる前に一人の振るった金属バットがれいむを捕らえた。 「な、なにずるのぶっ!!!やめでべぶぅっ!!!べいぶにごんな゛ごどじでい゛いどお゛も゛っでべええ゛えぇぇぇえ゛え゛!!!」 れいむが口を開くたびリズムに乗ってバットを食らわす子供達。 親と姉妹は何をやってるんだ。 早くれいむをたすけろ。 そしてごはんをたべさせろ。 どうしてれいむがこんな目にあわなくちゃいけないんだ。 れいむはうまれるまえからずっとゆっくりしていたのに。 このよのだれよりもゆっくりしていたはずなのに、どうしてゆっくりできないんだ。こんなのおかしい。 そんなことを考えながら、れいむは全ての餡子を吐き出し、息絶えた。 「デカいから結構かかっちゃったな」 「でもこいつ全然たいしたことなかったじゃん」 「きっと今まで運動したことなかったんだぜ。だからあんなに太ってたんだよ」 そんなことを口にしながら、戦利品の餡子をすくって食べる。 タダで餡子が食べられるため、ゆっくり狩りの人気は高い。 ぱく。 「「「こ れ は ひ ど い」」」 なるほど。 どうやら何の運動もしない怠慢なだけのゆっくりの餡子はまずいらしい。 実に面白い。 この数十日間、この興味深い映像を合間合間に観察していたおかげで研究がはかどった。 ゆっくり実験はこれだからやめられない。 おしまい 作:TOSSY ゆっくり自立するAAをヒントに書いてみました。 ゆっくりいじめ系795 ゆっくりのいる街8 このSSに感想を付ける 選択肢 投票 しあわせー! (22) それなりー (1) つぎにきたいするよ! (2)
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/885.html
あるところに、ゆっくり霊夢の家族がいた。 親ゆっくり霊夢に赤れいむ3匹、そして赤まりさ3匹。 もう片方の親であるゆっくり魔理沙は、まりさ種らしくもなく家族が野犬に襲われた際に囮となった。 巣に逃げ帰った親れいむは親まりさの帰りを待ち続けたが、結局帰ってくることはなかった。 そして残された、パートナーとの愛の結晶である6匹の赤ゆっくり。 れいむは全ての愛情を注ぎ込んだ。忙しい毎日だったが、赤ゆっくりがいてくれて幸せだった。 そしてそのような幸せをぶち壊すのが大好きな男がいた。言うまでもない、虐待お兄さんである。 男は新しい虐待法を思いついており、生贄となる家族を探しに森へ来ていた。そこに、 「じゃあお母さんはご飯を探してくるよ!ゆっくりまっていてね!」 「「「「「「ゆっくちまっちぇるね!!」」」」」」 という声。格好のターゲットだとほくそ笑む。 そして巣から出てきた親れいむをすぐさま掴み、持ってきた加工場製透明ケースへ放り込んだ。 「ゆ!なんなのお兄さん!はやくここから出してね!」 必死に出ようとガタガタとケースを揺らすが、当然この程度ではビクともしない。 男はわめく親れいむを無視して、箱を持ったまま戻り、親れいむは一旦隣人に預けた。 もちろん、この隣人も虐待仲間である。 一時間後。 「ゆー…………おかあしゃんおちょいね…………」 「ゆっくちしすぎだよ…………」 食欲旺盛な赤ゆっくり達には早くも空腹が訪れていた。 再び巣の前まで戻ってきた男は、入り口に少量のお菓子をばらまく。 「ゆ!なにあれおいしそう!」 見つけたと思いきやすぐさまかけよる赤ゆっくり達。 あっという間に群がり、ガツガツと食いつき始める。 「「「「「「むーしゃ、むーしゃ!ちあわちぇ~!」」」」」」 投下したお菓子は少量だったため、一瞬にして無くなった。 当然赤ゆっくり達は満腹とはいかないが、これも男の計算である。 「やあ。お菓子はおいしかったかな?」 「ゆ!これおにいちゃんがくれたの!」 「ありがとう!すごくゆっくちできたよ!」 「でもちょっとたりないね!もっとちょうだいね!」 図々しくもさらなる食事を要求してきた。 男は叩き潰したい衝動を抑えながら、赤ゆっくり達を背に歩きながらこう言った。 「ああ、いいよ。ただし次は競争だ。一番早くここまでこれた子に、お菓子をいっぱいあげるよ。 早く来れば早いほど、たくさんのお菓子を食べられるよ」 しばらく歩いた後、これまた極少量のお菓子を足元の地面にばらまく。 「じゃあスタートだ!はやくしないと他の子に食べられちゃうよ!」 少しの間赤ゆっくり達はぽかんとしていたが、その後いっせいに跳ね出した。 全員空腹で何としても食べたいのだろう、皆必死な顔をして向かってきている。 男にとっては誰が一番になろうとどうでもいい。ここで大事なのは着順である。 どのゆっくりが何番目に到着するか、それが後の虐待で重要な意味を持つのだ。 数分後、全ての赤ゆっくりが男の元へ到着した。 やはりまりさ種の方がれいむ種より速いようで、上位3位は赤まりさが独占した。 しかし、ばらまいたお菓子は一番に到着した赤まりさに全て食べられていた。 しかもその赤まりさすら満足しきれない少量である。 「もっといっぱいちょうだいね!」 「かわいいれいむに、おかしをもってきちぇね!」 「おなかすいたよ!はやくちてね!」 清々しいくらい偉そうな態度である。 予想していたとはいえ、やはり腹は立つ。 「よし、じゃお兄さんの家へ来ないかい?たくさんお菓子が食べられるよ!」 「ゆ!おかしがたくさんあるの!」 「はやくつれていっちぇね!」 それを聞くと、男はあらかじめ容易しておいたケースに赤ゆっくり達を入れていった。 このケースは、着順が分からなくならないようにするため中を仕切りで分割されている。 この日のためにわざわざ作っておいたのだ。 「わ~い、おちょらをとんでりゅみたい!」 「たのちいね!」 赤ゆっくりはこれから身に起こることも知らず、無邪気にきゃっきゃと騒いでいた。 男は家に着くと、お菓子も与えず2階のベランダへ向かっていった。 そこには隣りの家のベランダへと繋がる木材があった。幅は赤ゆっくりよりわずかに大きい程度と極めて細い。 その上に赤ゆっくり達を、先ほどのレースで遅いものが前になるように並べていく。 即ち、前に赤れいむ3匹、後ろに赤まりさ3匹である。 ちなみにこの木材、最初は鉄骨のつもりだったが都合の良いものが手に入らなかったので却下された。 「こ、こわいよ!たかいよ!」 「ゆ、ゆっくちやめちぇね!」 ガタガタとふるえ出す赤ゆっくり達。 人間でもこの高さから落ちたら怪我は免れない。体の弱い赤ゆっくりが落ちれば確実に潰れるだろう。 「お菓子ほしいんでしょ。この橋を向こうの家まで渡ればお菓子をたくさんあげるよ」 「ゆ!いやだよ、こわいよ!」 「こんなのわたりたくないよ!ゆっくちたすけちぇね!」 さすがに命の危険を感じれば、お菓子よりも身の安全を優先するようだ。 しかし、この日のためにわざわざこの木材を苦労して作ったのだ。渡らせない気はない。 ここで母れいむを抱えた隣人お兄さんに出てきてもらう。 「お前ら、あの家をよく見てみろ」 「ゆ…………あ、あれは、おかーしゃん!?」 「れ、れいむの赤ちゃんたち!なんでこんなところに…………ふ゛へ゛っ゛」 隣人お兄さんには殴る蹴るの暴行を加えてもらう。もちろん死なない程度に。 さすがは虐待家、生き生きとした表情だ。 「やめちぇね!ゆっくちやめちぇね!」 「おかーしゃんをいぢめりゅなー!」 暴行の間、赤ゆっくり達は色々叫んでいるが、やはり怖いのだろう。橋を渡ろうとはしない。 そんな赤ゆっくり達に向かって、隣人お兄さんが言い放つ。 「ククク…………親を助けたいか……赤子共………… ならば渡れっ…………この地獄への橋をっ…………! ここまで一人でも来れれば助けてやろう…………カカカカッ…………!」 それにしてもこの隣人お兄さん、ノリノリである。 赤ゆっくり達はしばらくはまごまごしていたが、身の危険より親への愛情が高かったようだ。 ついに先頭の赤れいむが、ついに動き出した。 「ゆっくちおかーしゃんをたちゅけるよ!」 「ゆ…………そうだね!みんなでたちゅけようね!」 赤れいむに引き続き、後ろの赤ゆっくり達も少しずつ動き出した。 跳ねるのはやはり危険だと感じているのか、皆這いずるような動きである。 長さは10メートルほど、親ゆっくりならいざ知らず、赤ゆっくりにとってはかなりの距離である。 しかし愛する親を助けるため、恐怖を感じながらも少しずつ進んでいった。 スタートから何分経っただろうか。今のところ落下したゆっくりはいない。 元々幅は赤ゆっくりより少し大きめである。急がない限りはまず落ちることはない。 もう先頭の赤れいむは橋の半分を超えるところまで来ている。 「けっこうかんたんだね!」 「でもきをつけて、ゆっくちすすむんだよ!」 「れいふ゛のあか゛し゛ゃん…………ゆっく゛い゛か゛んは゛って゛…………」 「ほーう、さすがに簡単には落ちないものなんだな」 「ククク…素晴らしいっ……!歓迎するぞ……道開く者……勇者よ……!」 赤ゆっくり達は互いに励まし合いながら進んで行き、親れいむも満身創痍で応援している。 確かにこのまま進んでいけば誰一人落ちず、親れいむの元へ到着するだろう。 だがそれでは何一つ面白くない。いよいよこいつを出す時がきたか。 「はーい、では皆さん聞いてくださーい! この木材渡りにもう一人参加者を追加させまーす!」 「ゆ?もうひとりふえりゅの?」 「だれかな?まりさたちかぞくはみんないりゅよ」 振り返る赤ゆっくり達。そして男の部屋からベランダへ、一匹のゆっくりが飛び出した。 「魔を招き入れての狂宴の舞……パーティーの扉が開く……クククク……!」 「うー!うー!」 「「「「「「れ、れみりゃーーーー!!!!」」」」」」 「あ、あか゛し゛ゃんた゛ち゛!はやく゛にけ゛て゛ね゛!」 パタパタと飛んで現れたのは、隣人お兄さんのペットである体無しれみりゃ。 体付き共とは違って可愛く素直なので、男も気に入っている。 れみりゃは橋の後ろから、飼い主の事前の命で速度を落として飛んでいる。 とはいえ赤ゆっくりが細い橋の上で跳ねる速度よりは速く、少しずつ差は縮まっていく。 赤ゆっくり達も必死で逃げていくが、ここで遅い順に並べた効果が発揮される。 「ゆ!はやくすすんでね!」 「おちょいよ!ゆっくちちないでよ!」 「が、がんばってりゅよ!」 全力で逃げようにも、前にいるのは自分より遅い赤ゆっくり。当然前がつかえる。 どうやら1番手と2番手の赤れいむ、そして5番手と6番手の赤まりさの間がつかえたようだ。 さぞかし後ろにいる赤ゆっくりは焦っていることだろう。 「ぎゃおー!たーべちゃうぞー!」 れみりゃとの差は容赦なく縮まっていく。 実はこのれみりゃ、隣人お兄さんの合図があるまでは赤ゆっくりに喰いつかないように話してある。 単に喰らい尽くして終わるより、パニックになる赤ゆっくりを見ている方が楽しいからだ。 しかしそんなことゆっくり達には知る由も無く必死に逃げるが、空を飛べる捕食種れみりゃには適わない。 ついに6番手、つまり赤ゆっくり達の最後尾にいる赤まりさに追いついた。 赤ゆっくり達の中では最速とはいえ、こう前がつかえていては進めない。 「おち゛ょい゛よ゛お゛お゛おお!!!ゆっく゛ち゛ち゛ない゛て゛え゛え!!!」 「これいじょうはやくできないよ!ゆっくりがんばるね!」 「うー!うー!」 「た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛えええええ!!!」 涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら喚く赤まりさ。 笑顔で追いかけるれみりゃと比べると、何と醜い顔だろう。 「さて、ああ言ってるがどうするよ?」 男はれみりゃをけしかけた後、すぐに隣人お兄さんのベランダまで来た。 もちろん白熱のレースを正面から見るためである。 「ククク……ずれた命乞いだ……」 スッと隣人お兄さんが右手を上げる。『食べてよし』の合図だ。 それを見たれみりゃは嬉しそうに噛り付いた。 「うー!」 「い゛き゛ゃあ゛あ゛あ゛あああああああ!!!!!!」 「れ゛いふ゛のあ゛か゛し゛ゃんか゛あ゛あ゛あ゛!!!」 どんどん食べられていく赤まりさ。 しかし赤ゆっくり達は他人に構っている暇はない、振り返ることもなく進んで行く。 食べられている間はれみりゃの動きは止まるが赤ゆっくりは小さい。食べるのに時間はかからないだろう。 「ゆっく゛ち゛……ちたか゛った゛よ……」 そう言い残し、赤まりさは息絶えた。 赤まりさ一匹では満足できないのか、すぐにれみりゃはうーうーうなりながら動き始める。 あっという間に5番手の赤まりさとの距離は縮まっていく。 「いやあ゛あ゛あああああ!!!!れみりゃこわい゛い゛いい!!!」 後ろからはすぐにれみりゃのうなり声が聞こえてきて、完全に恐怖で取り乱している赤まりさ。 そんな精神状態で、幅が自分よりわずかに広い程度の橋を渡ればどうなるか。 「ゆ!!!!!!!」 れみりゃが追いつく前に、自ら足を踏み外した。そうなると後は重力に従い落下していくのみ。 数秒後、地面にはわずかな餡子が広がっているのであった。二人目の犠牲者である。 そして先頭集団でも異変が起きていた。 「ゆー!!おそすぎりゅよ!!」 「これでもがんばってりゅよおおおおお!!」 先ほどから1番手の赤れいむと2番手の赤れいむが喧嘩している。 まぁ、こうなるように遅い者を前に置いたのだが。 「おそいゆっくりは、ゆっくりたべられちぇね!」 そう言って2番手の赤れいむは、1番手の赤れいむを飛び越えようと跳ねた。 確かに2匹分の幅がない以上、前の赤ゆっくりを抜くには跳ねるしかない。 しかし、橋の幅は自分よりわずかに大きい程度。しかも落ちたら死という恐怖心もある。 そのような肉体的にも精神的にも不安定な状態で、跳ねたりするとどうなるか。 「ゆ!!!!!!!」 当然のように赤れいむも足を踏み外した。 数秒後、この赤れいむは先ほどの赤まりさと同じ死の運命を辿ることとなった。 「ゆう゛う゛う゛うううううううう!!!」 あっという間に半分の子供を失った親れいむが騒いでいる。 「もう止めてほしいってこいつは言いたそうだな」 「ククク……限度いっぱいまで行くっ……!地獄の底が見えるまでっ……!」 さて、残っているのは最初の並び順で1番手の赤れいむ、3番手の赤れいむ、4番手の赤まりさ。 次にれみりゃのターゲットとなるのは赤まりさである。 「うー!うー!」 5番手の赤まりさは食べずに終わったため、4番手の赤まりさとの距離は近めである。 このままでは追いつかれると思ったのか、赤まりさは思わぬ……いや、予想通りの行動に出た。 レース当初から距離が近かった3番手の赤れいむとは今やほぼ同じ位置にいたのだが、 「ゆっくちちね!」 「ゆ!ゆっくちやめちぇね!」 何と後ろから体当たりを仕掛け始めた。 さすがまりさ種、姉妹を犠牲にしてでも自分が生き残ろうとは何という狡猾さであろうか。 「ゆっくちちね!ゆっくちちね!」 「やめちゃね!ゆっくちちてね!」 「なにやっでるの゛お゛お゛!!やべでえ゛え゛え゛!!」 親れいむの絶叫も意に介さず、体当たりを続ける赤まりさ。 そして何度目かの体当たりの時、ついにその時は来た。 「ゆ…………ゆぅぅぅぅぅ~~~~~!!!!!」 赤れいむは落下していき地面に激突、物言わぬ餡子となった。 空いた道をすいすいと進んで行く赤まりさ。 この赤まりさは、身を挺して家族を守った親まりさにはあまり似ていないようだ。 「きさまらっ……それでも……人間かっ…!?」 男はあえてツッコまなかった。 さて、いよいよレースも大詰め。先頭の赤れいむ、そして後ろの赤まりさもかなりゴールが近い。 しかしれみりゃもここに来て飛ばしており、赤まりさのすぐ後ろまで来ている。 「おちょいよれいむ!なにやっちぇるの!」 「ゆ!もうちゅぐだからね!」 れみりゃとの間に赤まりさを挟んでいる赤れいむはまだ余裕があるように見える。 一方れみりゃに迫られている赤まりさにはそんな余裕はない。かなりイライラしているようだ。 男は、これは再び赤まりさが赤れいむを突き落とすも、れみりゃに追いつかれて喰われるかと予想した。 赤まりさにとってもはや赤れいむはただの障害物でしかない。 しかし、親れいむはもちろん、男も、隣人お兄さんも予期せぬ行動に出たのだ。 「ゆひ゛い゛っ゛!」 なんと赤まりさは赤れいむの後ろ頭に噛み付いたのだった。 そして赤れいむを口にくわえながら、くるりとれみりゃの方へ振り向いて、 「それをあげるから、まりさはゆっくちにがしちぇね!」 ササッとゴール目がけて走り出した。赤れいむは「ゆ゛……ゆ゛……」と息も絶え絶えだ。 確かに突き落とすより手っ取り早いし、れみりゃが食べる時間も稼げる。 しかし、まさか自分が生き残るためにここまでやるとは。親れいむも衝撃的すぎたか唖然としている。 「全く、いつもながら何て奴だよ、まりさ種ってのは……」 「ククク……面白い……狂気の沙汰ほど面白い……!」 隣人お兄さんが右手を上げ、すぐさまれみりゃが噛み付いた。 「うー!うー!」 「ゆ゛う゛…………」 赤れいむはすぐに食べ終わったが、もう赤まりさは捕まらない。 れみりゃが追いつく前に、男達と親れいむの待つ隣人ハウスのベランダに飛び込むことができた。 「ついたよ!さすがまりさだね!ゆっくちおかしをもってきちぇね!」 姉妹を二人も殺しておきながら堂々とお菓子を要求するとはふてぶてしさ極まれりだ。 そんな赤まりさを睨みつける目があった。ボロボロになった親れいむである。 「おかーしゃん、まりさがたすけにきちゃよ!もうだいじょうぶだね!」 親れいむに擦り寄っていく赤まりさ。 しかし、親れいむはそんな赤まりさに体当たりをしかけ弾き飛ばした。 「いちゃいよ!おかーしゃん、なにするの!」 「と゛う゛し゛て゛…………」 「ゆ?」 「どうじであんなひどいごどじたのお゛お゛お゛!!!!!! れいぶのあか゛し゛ゃん、みんなしんし゛ゃった゛んた゛よお゛お゛お゛!!!!!」 「あんなおちょいやちゅら、ゆっくちできないよ!しんでとうぜんだよ!」 「ひと゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!」 親れいむは何度も赤まりさに体当たりをしかける。 姉妹殺しの赤まりさには、もう親の愛情なんて残ってないのだろう。 「いちゃいよ!やめちゃね!」 「ゆっぐりじね!ゆっぐりじ……ぶびゃっ゛!!!」 あまりにうるさいので男は殴りつけた。 ぴくぴくと痙攣し、餡子も吐き出しているが死んではいないだろう。 「たちゅかったよ!おにーしゃんありがとう!かわいいまりさにてをあげるなんて、さいてーなおやだね! それよりはやくおかしをもってきちぇね!」 「ああ、そうだな。だがその前に…………」 「うー!うー!」 赤まりさの気付かぬ間に、飼い主の隣人お兄さんの元にれみりゃが戻っていた。 「ゆ!れみりゃはゆっくちできないよ!はやくおいはらっちぇね!」 「いや、こいつにお前を食べさせるのが先さ」 「な、なにちょれ!おかしはどうなったの!」 「お菓子は出す……出すが……今回まだその時と場所の指定まではしていない…… そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい……つまり我々がその気になれば お菓子の受け渡しは10年後、20年後ということも可能だろう……ということ……!」 「つまり、お前がれみりゃに襲われた後、もし生きてたらあげるかもってことさ」 「うー!うー!」 「な…………な゛に゛ちょれえ゛え゛え゛え゛ええええ!!!!!!」 そして隣人お兄さんが右手を上げ、れみりゃが赤まりさに飛びかかっていった。 ちなみに親れいむは男と隣人お兄さんがおいしくいただきました。 あとがき 気が付けば……鉄骨渡りっ…! クォータージャンプを作るつもりだったのに……やってしまったっ……! さすがのうp主も先に鉄骨渡りを作るとは猛省っ……! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5104.html
ゆっくりinホテル 初SSです。色々見苦しい点があるかとも思いますが、どうかご容赦ください。 キリウム 作 俺は普通の兄さん。 ホテルのパートをしながら暮らしてる。 さて、ホテルのタオルやパジャマの乾燥のために1階にあるリネン室に来た。 いつものようにドアを開けると・・・ 「ゆっくりしていってね!!」 という無駄に元気な間の抜けた声が聞こえてきた。 声のする方を見るとゆっくりまりさとれいむ、そしてその子供であろう赤まりさが7匹ほど、そして何故かゆっくり橙とゆっくり藍がいる。 よく見ると橙と藍はやせ細り怪我もしている。 それに対してまりさとれいむ達はブクブクと肥っていて気味が悪いったらありゃしない。 「ゆゆっ、おじさん。ここはれいむたちがみつけたおうちだよ。さっさとでていってね!!」 とれいむが言うのに合わせて 「そうだぜ、じじいはおかしもってきてさっさとしねだぜ!!」 とまりさも暴言を吐く。 とりあえず、まりさとれいむが邪魔だったので軽く蹴飛ばし洗濯物の乾燥を始める。 なにやら足りない頭で必死に俺に向かって暴言を吐いてるが気にしない。 それよりも橙と藍が気になったのでテーブルの上に乗せてこっそり話を聞いた。 「わかるよー、たすけてくれるんだねー」 と橙がこっちに涙目で訴えかけている。 「何があったんだ?詳しく教えてくれたら助けてやらんこともないが・・・。」 と俺が言うと 「実はカクカクシカジカで・・・。」と藍が説明してくれた。 訳はこうだ。 近くに巣を作って暮らしていた橙と藍は、急にやってきたまりさとれいむに巣を奪われた。 それだけならまだしも暴力で従わせて、奴隷扱いしてるらしい。 「分かった。それなら助けてあげよう。」 そう言って俺は足元をうろついているまりさとれいむを見た。 「ゆっ?やっとおかしくれるきになったかだぜ!?」 のん気にお菓子のことだけを考えてたのだろう。涎を垂らしているまりさ。 俺は手が汚れないように気をつけながらまりさを持つと、乾燥機の側面に当てた。 「ゆっ?温かいだぜ〜。」等とほざいている。 これから起こる苦しみに全く気がつかない。 しばらく当て続けていると 「ゆっ・・・あついだぜ!!はやくはなすんだぜ!!」 とこっちに命令してきた。それを無視してさらに当て続ける。 「ゆ゛ぎゃあああぁぁ、ま゛りざのあじがああぁぁぁl」 大声で叫ぶが乾燥機の轟音でほとんどかき消されていく。 『ピッピッピーッ!!』と乾燥終了のアラームが鳴る。 それと同時にまりさを乾燥機から離す。 白目をむき、涎を垂らし、犬のようにハッハッと息をしてる。 まぁ、これくらいでは気も狂わないし死にもしないだろ。 そう思ってまりさの底の部分をみると赤く爛れていた。 低温やけどのせいだ。これでしばらくは歩けないだろう。 「よぐもまりさをぉぉぉ!!」とれいむが俺に体当たりをしてきたがかわして捕まえる。 そして、赤ゆっくりとともに壊れた洗濯機の中に入れる。 この洗濯機は蓋が開いてるにもかかわらず脱水が可能になってしまった危険な洗濯機だ。 俺はまりさを片手でつかむと洗濯機の中が見えるように瞼を強制的に手で開けさせながら洗濯機の脱水ボタンを押した。 ゆっくりと洗濯機が動き出す。 「ゆっ?たのしー。」 「ぐるぐるまわるよー。」 「ころころころがるよー。」 等と好き勝手に戯言をほざく。 『ヴィー・・・・』 モーター音が大きくなるとともに回転数がどんどん上がっていく。 「ゆっ、ゆっ、かべにくっつくよ、れいむたちをゆっくりたすけてね。」 といってる。まだ分からないのか・・・。 さらに回転数が上がる。 赤ゆっくり達は声すら出してない。おそらく何匹かは死んでるだろう。 「はやくれいむたちをそこからだすんだぜ!!ださないとようしゃしないんだぜ!!」 と必死に俺に威嚇するまりさ。だからそんなもん、痛くも痒くもないって・・・。 回転数がほぼ最高地点に到達。 赤ゆっくりはあんこをすべて外に吐き出してしまったらしく皮だけの状態で回り続けてる。 「ゆぎゅううぅぅぅ!!れっ、れいむのあんこが・・・!!」 とれいむが言っている。おそらくあんこが皮ぎりぎりまで外側に出てきてるのだろう。 「も゛う゛や゛べでええぇぇぇえぇ!!れいむをかえすんだぜええぇぇ!!!!」 とまりさが絶叫する。さすがに強制的に見せてきてるせいか少し精神的におかしくなってる様だ。 「も゛っど・・・ゆっぐりじた・・・ぶにゅうううぅ!!?」 「れいぶぅぅぅぅ!!!!????」 最期の言葉を言い終わる前にれいむは体から餡子を出し切って死んだ。 そこで俺は洗濯機のスイッチを切った。 回転が止まって残ったのは赤ゆっくりとれいむの干からびた皮だけだった。 「あ・・・あひっ・・・れいぶ・・・ばりざぁ・・・あひっ・あひっあひっあひl」 とまりさは壊れたように笑い続けている。 そこに置いておくのも邪魔くさかったのでまた乾燥機に押し当てる。 こんどはその汚れた面だ。 「ゆぎぃいぃぃぃぃぃぃ!!」 豚のような悲鳴を上げながら眼を口をその顔面のすべてをケロイドに変えてゆく。 『ピッピッピーッ!!』 乾燥終了。そして整形完了。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ・・・。ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛・・・。ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ・・・むごぉ!!。」 顔を焼かれた状態から嘔吐しようとしたのだろう。 だが唇がケロイドで完全にくっついているため餡子が出てくることはなかった。 もういいか・・・。そう思った俺はまりさを巨大な排気口の前にそっと置いた。 しばらくはその場所で踏ん張り続けたまりさだったが吸い込まれて中の巨大なファンで細切れになりそのまま奥に消えていった。 「これで、悪いゆっくりはいないよ。安心して帰りな。」 俺は橙と藍に言ってあげると仕事を再開した。 「あ、あの・・・お礼がしたいんですが・・・。」 と藍が言ってきた。 「お礼?お礼なんていいよ。」 俺は目線のみ藍の方向に向けながら仕事をする。 何度も断るがそれでも執拗にお礼をしたいと言ってくる。 まぁ、ゆっくり2匹ぐらい飼ってもそうたいした出費はないしいいか。 仕事が終わりタイムカードを押しながらそんなことを考えた俺は 橙と藍を連れて家路につくのだった・・・。 想像以上に疲れましたw 暇があれば他にも作りたいなぁ。 ゆっくりってどうしてあんなに加虐心をあおるんでしょうかね? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1629.html
ゆっくりたたき 12KB 虐待-普通 理不尽 赤子・子供 現代 うんしー モグラ叩きネタですが、あまり叩いてないです。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ピピィーッ! けたたましい警告音が、古めかしい筐体から鳴り響く。 片田舎にあるゲームセンターの片隅に、それはあった。 立方体に近い筐体の上面には、いくつかの穴が開いている。 筐体の奥に置かれた透明ケースには、れいむとまりさ。 モグラ叩きならぬ『ゆっくりたたき』である。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「おそらをとんでるみちゃい!」 スポポーン! 筐体の穴から、子ゆっくりが飛び出してきた。 黒髪に赤リボン、子れいむが二匹だ。 「おりゃっ!」 ハンマーを手にした男が、掛け声と共に腕を振り下ろす。 グシャッ! グシャッ! 「ゆびっ!?」 「ぴぎゅっ!?」 木製のハンマーからは、ピコピコと可愛らしい音などはしない。 子ゆっくりだったものは餡子の塊となり、再び穴の中へ戻ってゆく。 「お、おちびちゃん……」 「きをゆっくりしてね、れいむ……」 筐体の奥、透明ケース内のれいむとまりさが慰めあう。 足周りはベルトのようなもので固定されている。 寄り添うことぐらいは可能だが、移動したり向きを変えたりするのは難しい。 やがて、そのベルト部分が、細かく振動を開始した。 「……ゆゆっ!」 「んほっ、んほおおおぉ!」 れいむとまりさが、互いの頬をすり合わせ始めた。 ベルト振動に欲情しているのだ。 「すっきりー!」 弾けんばかりの笑顔で、れいむとまりさは絶頂を宣言する。 やがて、れいむの頭から緑の茎が伸びてくる。 茎には小さな実のようなものが複数ぶら下がっていた。 れいむとまりさの身体には、パイプが繋がれている。 パイプの中には、粘性の高い液体が常時注ぎ込まれていた。 液体の効果か、自然では考えられないスピードで実が育ってゆく。 あっという間に子ゆっくり並に成長し、どんどんこうべを下げていった。 「ゆゆーん。おちびちゃん、とってもゆっくりしてるよぉ」 「ゆふふ! ゆっくりうまれてね!」 れいむとまりさは、頬を紅潮させ幸せそうに子を見つめる。 声をかけるまでもなく、すぐに子ゆっくりは産まれ落ち始めた。 「ゆっくちうまれりゅよ!」 「おちびちゃん、ゆっく……」 しかし落下地点には溝があり、親子の初挨拶はかなわなかった。 子ゆっくりは次々と溝の中……筐体の中へ落ちてゆく。 れいむの頭に生えていた茎も、合わせて溝の中に落ちてゆく。 「おちびじゃん~!?」 「ゆっぐぢじでよ~!?」 一部始終を見ていた男が、手元でハンマーをトントン叩く。 「しかしこいつら、毎度毎度よく同じ反応するよなぁ」 その背後、腕を組んだ別の男が言葉を続ける。 「忘れてるのか、前向きなのか……どっちなのかな」 「どっちでもいいよ、そんなの」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 筐体の内部、薄暗い空間の中。 「むきゅ……また、みんなつぶされちゃったわ」 「とかいはじゃないわ……」 ぱちゅりーとありすが、深刻な顔を見合わせていた。 サイズは、潰された子ゆっくりよりわずかに大きいぐらいだ。 現在、子ゆっくり生産機となっているのは、れいむとまりさ。 生産機となるゆっくりは、ドーピングの為か寿命が短い。 定期的に交換される生産機の中には、他のゆっくり種も混ぜられる。 このぱちゅりー達は、前世代の生産機から産まれ落ちた生き残りだ。 ウイィィン……。 ぱちゅりーとありすが、機械音に天井を見上げる。 何台かのリフトが、餡子の塊を乗せて下りてきていた。 「おちびちゃん……ゆんごくでゆっくりしてね」 「ぺーろぺーろ……なみだのあじー」 追悼と生命維持を兼ねた、同属食いである。 ぱちゅりー達は涙を流しながらも、子ゆっくりだったものを口にした。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ゆっくちうまれちゃよ!」 「ゆゆっ?」 「ゆっくちころがるよ!」 「こーろ、こーろ!」 補充の子ゆっくり達が、筐体の内側奥から転がってくる。 ぱちゅりー達はそれを見て、顔を見合わせうなずいた。 「おちこんでばかりなんて、とかいはじゃないわ!」 「むきゅ、おちびちゃんにせつめいしましょう」 生き残る可能性を少しでも高める為、ぱちゅりー達は気を取り直す。 リフトは筐体内部の床全面に隙間なく敷き詰められている。 ランダムでどれかが上昇する為、あらかじめ避けるのは不可能だ。 ぱちゅりー達は、運良くリフトを避けているうちに気が付いたのだ。 要は、致命的な高さになる前に飛び降りてしまえば良い、それだけで助かると。 新参の子ゆっくり達に説明をすべく、各個移動を始めたその瞬間。 ピピィーッ! 「むきゅっ! きたわ!」 筐体の内外に、警告音が鳴り響いた。 子ゆっくり達は転がった勢いで、あちこちに散らばったままだ。 「ゆゆ? いまのはにゃに?」 「ぴーっていっちゃよ! ぴーって!」 好奇心溢れる子ゆっくり達が、警告音に興奮する。 嬉しそうに辺りをキョロキョロと見回すものも居た。 「おちびちゃんたち! あんよにきをつけて!」 「おりるのよ、のぼっちゃだめ!」 「ゆゆゆっ!?」 「れ、れいみゅ……」 「ま、まりしゃ……」 「おそらをとんでるみちゃい!」 あっけなく、れいむ二匹にまりさ二匹が、リフトに押し上げられる。 ぱちゅりーやありすの警告など、もう耳に入っていない。 「み、みんにゃがおそらをとんでるよ!?」 リフトを避けることができたのは、子まりさ一匹のみだった。 慌てて、ぱちゅりー達が駆け寄ってくる。 「ゆゆっ? おねえちゃんたち、だりぇ?」 子まりさが、キョトンとした顔でぱちゅりー達を見つめる。 「おびちゃん、よくきくのよ!」 「あれにのったら、つぶされるのよ!」 「あっというまにおそらにとばされて……」 「お、おそらに……?」 子まりさの下半身がムズムズと蠢めいた。 身体の奥の方から、何とも言えない気持ちが込み上がってきたのだ。 「……どうしたの、おちびちゃん?」 様子のおかしい子まりさに、ありすが問いかける。 その横では、だれも乗っていない空のリフトが上昇を始めていた。 「まりしゃ、おそらをとんでみちゃい!」 子まりさの、ゆん世一代の大ジャンプ。 「おちびちゃーん!?」 ありすの絶叫が響き渡った時には、もう遅かった。 子まりさは、既にリフト上のゆっくりとなっていたのだ。 内なる誘惑に勝つことができなかったのだ。 「どぼじで、のっちゃうのー!?」 ぱちゅりーが顔をぐしゃぐしゃにして、頭上の子まりさを責め始める。 しかし他の子ゆっくり同様、興奮した子まりさの耳に言葉は届かない。 「ゆわぁ~! しゅごい、しゅごいよぉ!」 リフトの高さに比例するように、子まりさの心も高ぶってゆく。 見上げれば、天井の穴から小さく光が差し込んでいた。 それはまるで、空を飛ぶことができた子まりさを祝福しているかのようだった。 「まりしゃ、おそらをとんでるみちゃい!」 スポーン! グシャッ! ウイィィン……。 リフトが下がってきた時には、子まりさは餡子の塊と化していた。 周囲にも次々と、餡子付きのリフトが下りてくる。 今回も、補充された子ゆっくり達は全滅してしまったのだ。 「おちびちゃん……」 落胆するぱちゅりー達をよそに、筐体の外では大盛り上がりだ。 二人組みの男達が、笑顔で戦果をたたえ合う。 「おお、今のは凄かったな!」 「れいむ二匹に、まりさ三匹か!」 一度に何匹飛び出してくるかは、まさにゆっくり次第。 上昇してくるリフトの速度は、決して速くはない。 しかし、これだけ複数になると叩き損ねることが多いのだ。 「……ゆゆっ!」 「んほっ、んほおおおぉ!」 筐体の奥、透明ケースから嬌声が響き渡る。 子ゆっくりの素早い消費に、生産機も大忙しだ。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ゆっくちうまれちゃよ!」 「ゆゆっ?」 「ゆっくちころがるよ!」 「こーろ、こーろ!」 重量センサーで、子ゆっくりの補充頻度は自動制御されている。 今回も全て潰されてしまったので、早速次の補充がされたのだ。 「むきゅ……こうなったら、きょうっこうっしゅだんよ」 「ゆゆ? なにをするつもりなの、ぱちゅりー?」 ありすの返事には答えず、子ゆっくりの元へ急ぐぱちゅりー。 やがて立ち止まり、大きく息を吸い込み始めた。 「ゆゆっ? おねえちゃん、だりぇ?」 「あしゅんでくれりゅの?」 「そこまでよ! ぷくーっ!」 全身全霊の『ぷくー』だった。 元来病弱なぱちゅりーがそんなことをすれば、身体はまともではすまない。 「ぱ、ぱちゅりー!? とかいはじゃないわ!」 しかし、効果は抜群だった。 産まれて初めて見る『ぷくー』に、子ゆっくり達は大混乱を起こしている。 滝のように涙を流すもの、おそろしーしーを撒き散らしながら逃げるもの、と様々だ。 「ゆわあぁぁ~っ!?」 「きょわいよおぉーっ!」 「やめちぇね、やめちぇね!?」 ピピィーッ! 警告音と共に、筐体のあちらこちらでリフトが上昇し始める。 ぱちゅりーは、子ゆっくり達をリフトから遠ざけるよう追い始めた。 「こっち、こにゃいでえぇー!」 「たしゅけちぇね、たしゅけちぇね!」 「ゆっ!? ぱちゅりー、あぶない!」 「ぷく……むきゅうっ!?」 ありすが気付いた時には、もう遅かった。 ぱちゅりーの足元で、リフトが上昇を始めていたのだ。 「ぱちゅりー、おりるのよ!」 「むきゅ……げほっ、げほっ!」 しかし、ぱちゅりーはそこから動く事が出来なかった。 無理な『ぷくー』で体力を使い果たしていたのだ。 「お、おそらを……げほっ!」 スポーン! ついにリフトが天井に到達する。 筐体の穴から顔を出したぱちゅりーを見て、男達は驚きを隠せなかった。 「えっ?」 「ぱちゅりー!?」 当然、男達はれいむかまりさが出てくると思い込んでいたのだ。 一瞬の動揺で、ハンマーを振る手がズレてしまう。 グニッ! 「……っと!」 「むきゅぶっ!」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ぱちゅりーっ! ぱちゅりーっ!」 筐体の中では、ありすが天井を見上げ、ぱちゅりーの名を呼び続けていた。 やがて、クリームの欠片がぱらぱらと降り注いできた。 「これは……ぱちゅりーの……」 ありすは、放心状態でその場に佇んでしまった。 「ゆゆっ? なにこりぇ?」 「ぺーろぺーろ……ち、ちあわしぇー!」 「あまあまだにぇ!」 「うみぇっ、これめっちゃうみぇ!」 傍らでは、子ゆっくり達がクリームの欠片を舐めるのに大忙しだ。 ウイィィン……。 機械音と共に、ぱちゅりーを乗せたリフトが下りてくる。 ありすは、流れる涙も構わず一目散に駆け出した。 「ぱちゅりーっ!」 「むきゅ、なにかしら?」 ズザァー! 派手な音と共に、ありすがヘッドスライディングを決める。 「いきてたのね」 「むきゅ」 確かにハンマーで叩かれたはした。 しかし、芯が外れたおかげで少々の吐クリームで済んだのだ。 ピピィーッ! ありすが安堵の溜息をつく間もなく、筐体内に聞き慣れた警告音が響き渡る。 「ゆゆっ!? もう!?」 「むきゅっ!? どうして!?」 ぱちゅりー達がこの場に参加してから、今に至るまでの間。 子ゆっくりに欠員が無かったのは始めてのことだった。 重量センサーによって判断された結果、補充無しで再開されることになったのだ。 ぱちゅりー達の経験による体感時計よりも早く警告音が鳴ってしまったのは、その為だ。 あちこちでリフトが動き出すと、子ゆっくりがざわめき始めた。 「あまあまさんは、あのうえにあるんだよにぇ?」 「れいみゅが、いちばんのりすりゅよ!」 「まりしゃものるよ!」 「ゆわーい、まけにゃいよ!」 子ゆっくりは口々にわめき散らしながら、一箇所に集まり始める。 「おちびちゃんたち、なにいってるの!?」 「いなかものも、はなはだしいわ!?」 唖然とするぱちゅりー達を尻目に、子ゆっくり達が自らリフトに乗り始めた。 わざわざ一つのリフトに乗るものだから、ぎゅうぎゅう詰めになっている。 「れいみゅのあまあまさんだよ!」 「まりしゃのあまあまさんを、ひとりじめしないでにぇ!」 「あまあまさんは、かってにはえてくりゅんだよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 「そんなこちょより、あまあまちょうだいにぇ!」 小さな球体がみっちり集まった姿は、まるでブドウの房のようだ。 子ゆっくり達を乗せたまま、リフトはどんどん上昇をし続ける。 「ゆゆっ!? おそらをとんでるみちゃい!」 「とっても、ゆっくちしてるにぇ!」 「れいみゅ、うれしーしーしゅるよ!」 「じゃあまりしゃは、うんうんするにぇ!」 「かわいくて、ごめんにぇ!」 天井からのかすかな光に照らされて、子ゆっくり達のうんしーがキラキラと輝き降り注ぐ。 ぱちゅりー達は、口をポカンと開けたまま、その様子を見続けていた。 やがてリフトが天井に辿り着き、子ゆっくりは外の世界へ……。 「あれ?」 「何か引っかかってるぞ」 ……出ることが出来なかった。 一箇所に集まり過ぎた為、子ゆっくりが筐体の穴に詰まってしまったのだ。 「くるちぃよ! あっちいっちぇね!」 「れいみゅこそ、じゃましないでにぇ!」 「まりしゃの、すてきなおぼうちがぁ~!?」 「おさないでにぇ! おさないでにぇ!」 「ちゅ、ちゅぶれりゅう……」 「ゆぶぎゅっ」 「もっちょ、ゆっきゅぶ!」 「しちゃかっちゃぶゆ!」 阿鼻叫喚の穴詰まりの中、子ゆっくりは次々に潰れて餡子を吐き出していった。 待ち構えていた男達は小さな溜息をつくと、ハンマーを静かに置いた。 「……店長呼ぶか」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「おや、こんなゆっくりが残っていたとは」 メンテナンスの為に、店長が筐体のフタを開ける。 そこには、ぱちゅりーとありすが隅の方でガタガタと震え、人間達を見上げていた。 「むきゅっ……ここまでかしら……」 「おもえば、みじかいゆんせいだったわ……」 ぱちゅりー達は、自分達も子ゆっくり同様に潰されると思い込んでいた。 実際には、子ゆっくりは勝手に詰まって勝手に潰れたのだが。 「そういや、こいつら産むの遅くなってきてますよね?」 店長を呼んだ男達の一人が、筐体奥を指差す。 透明ケースに入ったれいむとまりさが、ウトウトと舟を漕いでいた。 「確かにそうですね。そろそろ交換しなければ、と考えてはいたのですが……」 「じゃあ、こいつらに子ゆっくり産ませたらどうです?」 今度は、ぱちゅりー達が指差される。 「むきゅ~っ!?」 「とかいはじゃないわ~っ!?」 本人達にとってはまさかの展開に、驚愕するぱちゅりー達。 すると、店長が優しく微笑みながら語りかけてきた。 「でもお前達、仲良そうじゃないか?」 「むきゅっ!?」 「そ、それはそうだけど……かんちがいしないでよね!」 「これからはずっと一緒にゆっくりできるぞ?」 「ゆ、ゆっくり……」 「子供も産み放題、パイプ注入だが餌も食べ放題だ」 一瞬の沈黙。 ぱちゅりー達は見る見る間に頬を染め、笑顔になってゆく。 「……むきゅっ。わるく……ないわね」 「それはそれで、とかいは、かも……」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ピピィーッ! けたたましい警告音が、古めかしい筐体から鳴り響く。 片田舎にあるゲームセンターの片隅に、それはあった。 立方体に近い筐体の上面には、いくつかの穴が開いている。 筐体の奥に置かれた透明ケースには、ぱちゅりーとありす。 モグラ叩きならぬ『ゆっくりたたき』である。 ‐‐‐‐‐‐‐‐過去作‐‐‐‐‐‐‐‐ ふたば系ゆっくりいじめ 769 ゆっくり採集~つかまってごめんね!~ ふたば系ゆっくりいじめ 766 まりさがまりさだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 761 ゆっくりした週末 ふたば系ゆっくりいじめ 755 まりさもみもみ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×4 確かにメンテ面倒そうだなww しかもお客の方も、ゆっくりを潰す度に餡子が服にまで跳んで来そうww -- 2018-01-17 05 25 32 ゆん獄に行くんですねわかりますw -- 2014-08-01 20 51 09 モグラ叩きよりカッパ退治の方がゆっくりには向いてるかも -- 2011-08-15 23 32 43 ぱちゅりーなんてすぐ死ぬゆっくり母体にするか? -- 2011-07-12 22 05 16 餡子やクリームが飛び散って、メンテが大変そうだ。 -- 2010-07-15 04 06 51
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/451.html
「あ!お前ら何やってんだ!」 「「ゆ!!!」」 畑での盗みを咎める声に驚く子れいむと子まりさ。 しかしその親れいむは全く動じずに野菜を食べ続ける。 「ゆゆ!みつかっちゃたよおかあさん!」 「たいへんだよ!ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「だいじょうぶだよ!おかさんにいいかんがえがあるからね!」 こうして三匹のゆっくりは中央の広場へと連行されていった。 ここ「共存区」はその名が示す通り人とゆっくりの共存のための実験施設である。 この施設は地下にあり、その広さは村一つ程だ。そしてこのエリアでは捕食種は扱われいていない。 連れて来られるゆっくりは二種類、加工場で生まれ育った養殖ゆっくりと害獣とされる野生の天然ゆっくりだ。 選択基準は無くどれも無作為に選ばれているが、養殖物は多くが大人しくてある程度落ち着いており、天然物はほとんどがテンプレ通りの性格だ。 この両者、特に天然ゆっくりの悪事防止ためにいくつかの規則が決められている。 「他者の食べ物を取ってはいけない」「他者の家を荒らしてはいけない」などだ。 人にとっては当たり前のことだがゆっくりにとって理解できず、多くの天然ゆっくりが罰を受け、潰されたり加工場に送られたりした。 そして移動と補充を繰り返し、ようやく落ち着いてきた時に例の事件は起こったのだ。 広場にて 「被告、ゆっくりれいむNO.016、NO.017、ゆっくりまりさNO.18。 あなたたちは他人の育てた畑を荒らし、野菜を盗んで食べたことを認めますか?」 「ちがうよ!おちてんだよ!れーむたちがさきにみつけんだよ!」 「おじさんはうそつきだよ!」 「まりさたちはなにもわるいことしてないよ!」 裁判官はやれやれといった顔でそれを聞いていた。 「あの野郎!ふざけやがって!」 「やめておじさん!あんなゆっくりできないこあいてにしないほうがいいよ!」 「どうせすぐにしぬよ!あいてにするだけむだだよ!」 怒りに震える俺をなだめようとするゆっくりたち。 「ではこれはどういうことですか?」 そういって裁判官は小型モニターにある映像を移した。 「ゆ!おかあさんがいるよ!」 「まりさもいる!みんないっしょだよ!」 それは事件発生時の監視カメラの映像だった。あらかじめ畑の数箇所に取り付けられていたのだ。 「この証拠によりあなたたち三匹は罰を受けなければなりません。規約により餡子吸出しの刑です。」 餡子吸出しの刑、それはゆっくりの命と言うべき餡子を生きながらして吸い出されるという過酷な刑の一つである。 「ゆゆ!まだゆっくりしたいよ!」 「ゆっくりいやだよ!おじさんがかわってよ!」 慌てふためく二匹。だがその親は違った。 「そのかみをゆっくりみせてね!」 裁判官から渡された用紙を冷静に読み始める親れいむ。 そして 「やっぱりだよ!たしかにこのかみにはあんこをすいだすとかいてあるよ! でもれーむたちにきずをつけていいなんてかいてないよ!」 それにより言葉を失う会場の一同。 「やったねおかあさん!またゆっくりできるよ!」 「おかあさんはてんさいだよ!」 「えへん♪」 子供たちに褒められて胸(?)を張る親れいむ。 だが、 がしり! 数人の男たちに後ろから掴まれる一家。 「ゆ!はなしてよ!」 「まりさたちをきずつけちゃいけないんだよ!」 「れーむがうったえちゃむぐ!!!」 男たちは子れいむが言い終わる前に口にホースを突っ込む。 「む!ぐむむ!ぐごぎゅぎゅぎゅぎゅーーー!!!!」 理解できないまま泣きながら餡子を吸い出される子れいむ。 「やめてよね!れーむがしんじゃうよ! 「はやくとめてよね!はやくたすけてあげてね!」 しかし男たちをそれを聞き入れる様子はない。 「がびょびょぴょぼぼぼぼぼお”お”お”お”お”お”お”!!!!」 少しするとその苦悶の顔からは涙は出なくなり、代わりに目から餡子を出し始める。 「ぎょごお”お”お”お”お”!ぎょぶ!ぼぶ!びゅぷ…」 音もなくふわりと落ちて「処刑」が終わった。 「れ”い”む”う”う”う”う”う”う”う”う”う”!!!」 「どお”じでごん”な”ごどずる”の”お”お”お”お”お”お”お”!!! ぎずづげじゃだべだどい”い”い”い”びゅぴゅぶっ!!!」 「ま”り”ざあ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」 こうして傷つけることなく二匹目の「処刑」が始まった。 前半いらないなぁ、描写薄いなぁと後悔 by.らしい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2776.html
ゆっくりさん 東方のキャラがでます ゆっくりが文字を書きます 虐待というより虐殺? ――――――――――――――――――――――――――――――――― ここは人里に程近い森の中。どこからかゆっくりの喋り声が聞こえる。 「ゆ~!まりさ~、あそびにきたよ~!」 「ゆゆ!れいむ!きてくれてうれしいんだぜ!」 このれいむは近くのオカルトお姉さんの飼いゆっくりである。 飼いとはいえ、特にお姉さんが行動を縛っているわけではないので このれいむはちょくちょく森のゆっくりと遊んでいる。 まりさと知り合ったのもそんな中での事で、すっかり意気投合した二匹は お互いのおうちに遊びに行くという約束を交わしたのであった。 「じゃあなにをしてあそぶんだぜ?」 「ゆ!」 腹を見せるれいむ。別にすっきりがしたいわけでもぷくううでもなく、ふんぞり返っているだけである。 口にはなぜか十円玉を咥えている。 「れいむはおねえさんがやってたあそびがしたいよ!」 「にんげんさんの?どんなことするんだぜ?」 「おねえさんはさんにんのにんげんさんといっしょにやってたからあとふたりつれてきてね!」 「わかったんだぜ!」 森の奥へと跳ねていくまりさ。その間にれいむは棒を拾ってきて地面になにやら書き出す。 「まあれいむ。とかいはなあそびをしってるってきいてきてあげたわよ」 「むきゅん。にんげんさんのあそびができるなんてきょうみぶかいわ」 そして暫くするとまりさに連れられて同じく遊び友達のぱちゅりーとありすがやって来た。 二匹とも人間の遊びができるというめったにない体験に心踊らされ、合計四匹のゆっくりが揃うこととなった。 「ゆ!みんなきいてね!きょうあそぶのはこっくりさんだよ!」 れいむがおもむろに説明を始める。 「ゆゆ?なんなんだぜ、それは」 「とてもゆっくりできそうななまえね」 「で、どんなことをするのかしら。むきゅん」 「たしかみえないひとをよんできていろいろなことをおしえてくれるんだよ!」 「「ゆゆゆ!」」 驚く一同。ゆっくりに霊の概念はない。すぐに忘れる餡子脳な上に、死が日常と隣り合わせのゆっくりは 霊魂などに深く心を思わせる余裕などないのである。 「じゃあそのとうめいなひとにきけばおかしたべほうだいのばしょをおしえてくれるんだぜ??」 「むっきゅー、とてもきょうみぶかいわ!ぜひためさせてちょうだい!」 「そ、それってれんあいうんもわかるのかしら?べ、べつにまりさとのことなんてききたくないんだからね!」 「じゃあやりかたをせつめいするね!」 そして説明に従って人間が解読するには難がある文字を囲んで座る。手がないので、そこは棒で代用している。 「それでね、こっくりさんこっくりさん、どうぞおいでくださいっていうんだよ!」 「わかったんだぜ!」 「「こっくりさんこっくりさん、どうぞおいでください!」」 と、四匹の棒の先に当たっている10円玉が動き出したではないか。 「ゆゆゆ!10えんさんがうごきだしたんだぜ!」 「まりさがうごかしたの?」 「まりささまはうごかしてないんだぜ!」 「しずかにしてね!こっくりさんがきたんだよ!」 騒ぐ3匹にれいむは自慢そうに説明を続ける。 「こっくりさんはこの10えんさんをつかっておしえてくれるんだよ!あなたはこっくりさんですか?」 するする、と10円玉は動く。 そして「いいえ」とかかれたところにぴたりと止まった。 「どぼぢでごっぐりざんじゃないのおおおおお!!!!」 「ゆゆ、おちつくんだぜれいむ!」 「そうよ!こっくりさんじゃないならあなたはだれですか?」 白目をむいて叫ぶれいむにお構いなしに10円玉は動き出すとひともじひともじ文字の上を止まっていく。 「むきゅ、お、に、い、さ、ん。あなたはおにいさんなのね?」 10円玉は「はい」の位置に移動する。 「れいむ、こっくりさんじゃなくておにいさんだけどなにかきけることにかわりはないわ」 「そうだよね…」 「そうだぜ!まりささまがしつもんするからげんきだすんだぜ!」 落ち込み気味のれいむを気遣ってかまりさは殊更に大声でこっくりさんに尋ねる。 「こっくりさん、まりささまにおいしいおかしのばしょをおしえるんだぜ!」 すると10円玉は一軒の家への道順を教え始めた。 「なるほど、ここにいけばまりささまはおかしをてにいれられるんだぜ?」 「はい」動く10円玉。 「むきゅ~、とてもきょうみぶかいわね。」 「それじゃあこんどはとかいはのわたしがしつもんするわ。わたしのれんあいうんはどうですか?」 と、今までゆっくり動いていた10円玉は急にらんぼうに文字の上をいったりきたりしはじめた。 「む、だ、だ」 「ゆ!!とかいはのれでぃーにしつれいよ!」 「お、ま、え、た、ち、は、き、ょ、う、じ、ゅ、う、に、し、ぬ」 「「「「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!!!」」」」 今度は4匹揃って白目をむく。10円玉は更に動き続け、 「ざ、ま、あ、み、ろ」 と示す。 「ふざけるんじゃないぜ!じじいはさっさとしぬんだぜえええええ」 「とんだいなかもののじじいね!これじゃあゆっくりできないわ!」 「むきゅ~」 「ゆゆ、みんなおちついてね」 今度は落ち着かせる側に回るれいむ。だが、まりさは 「ふざけるんじゃなういぜ!こんなのやってられないんだぜ!」 と、ついに棒を離してしまった。 「れいむ、とんだぱちもんをつかませてくれたんだぜ!」 「ご、ごめんなさい…」 「さいあくよ!れいむとなんてあそぶんじゃなかったわ!」 「むきゅ!きょうはさいあくのいちにちね!」 「ごめんね、ごめんね」 れいむは必死に謝るが結局怒りは鎮まらず、3匹はぷんぷんしながら帰ってしまった。そしてれいむも 寂しく家路につく。そしてその後には10円玉だけが残されていた。 暫くすると誰もいないのに10円玉が独りでに動き出し、ゆっくりと文字を辿っていくのであった。 「ひ、ゃ、あ、も、う、が、ま、ん、で、き、ね、え」 所変わってありすとぱちゅりーは小川の傍の草原を跳ねていた。 「まったく、とてもゆっくりできないあそびだったわね」 「そうね、にんげんはなにをかんがえてるのかしら?」 と、上空を見るとうーぱっくが空を飛んでいた。 「きょうはあれにのってかえりましょ!」 「むきゅん、そうね。う~ぱっく~!!」 「う~♪」 「わたしたちをおうちにはこんでくれないかしら~」 「うっう~♪」 2匹の元へ降りていくうーぱっく。が、なんと運の悪い事であろうか。 そのう~ぱっくは草むらを飛び出してきた別のうーぱっくに衝突してしまった。 「う~!!!!」 「うぁ~!!」 空中接触事故を起こし、墜落していくうーぱっく達。運の悪い事にその先には先ほどの2匹がいた。 「「うぁぁぁぁぁ!!!!!」」 「むぎゅううぅぅぅぅぅ!!!!」 「ぱちゅりぃぃぃぃぃ!!!!」 濛々と立ち込める土煙。ありすは間一髪難を逃れていた。 「ぱちゅりー、だいじょうぶ?ぱちゅ…」 が、ありすの隣にいたぱちゅりーはうーぱっくに直撃されていた。 「む…ぎゅ…」 頭が割れて中身の紫蘇餡が見え、両目は飛び出してカタツムリのようになり、舌を思いっきり伸ばした状態で痙攣するぱちゅりー。 「ぱちゅりぃぃぃしっかりしてえぇぇぇぇ!!!!!」 「もっど…ゆっぐぢ…ぢだがっだわ……むぎゅ……」 ありすの励ましの声も天には届かず、ぱちゅりーはそのまま死んでしまった。 暫く呆然としていたありすだが、ふと先ほどの遊びを思い出した。 確かお兄さんは私たちが全員死ぬと言っていた。ふざけるな。すっきりもしないまま死んでたまるか。 「これはきっといなかもののおにいさんののろいね!こんなゆっくりできないところにはいられないわ!わたしはひとりでかえる!」 怒り、悲しみながらもありすは急いで家に帰ろうとした。だが、鬼意山は確実にありすを黄泉の国へと送ろうとしていた。 森の中を跳ねていくありす。だが、ある茂みの中に入った時に異変は起こった。 「ゆ!?」 人間の仕掛けた罠であろうか、その茂みは二本の木をたわませて枝と枝をからみあわせたものだったのだ。 そしてありすが乗った事で枝の絡みが取れた木は元の位置に戻ろうとし、結果的にありすをはるか上空へと飛ばす事となった。 「ゆぅ、おそらをとんでるみたいだわ」 ありすの眼下には山あいにまさに沈んでいこうとする太陽が綺麗な夕焼けを作り、それが森の間に流れる川の流れに反射して きらきらと輝いている。右側には人間の里が見え、人々が家路につく姿が見える。 「とてもゆっくりしているわ。これが100まんどるのこうけいなのね」 世界の輝きを目にして感動に体が震えるありす。だが、重力の法則に従いありすはだんだん落ちていく。 「ゆう?なんだかさむくなってきたわね!」 「じめんさん、ちかづかないでね!」 ここまでくると流石にゆっくりでも死を自覚する。 「やべでえぇぇぇ!!!いなかものでいいからたすけてえぇぇぇ!!!!」 「ゆぎゃああああああもっどすっきりshちにゃ!」 そして、後には放射状に飛び散ったあんこだけが残された。 一方友人が悲惨な最期を遂げたとは知らないまりさは鬼意山に教えられた道順を辿り、一軒の家についた。 「ゆっへっへ、結局何も起こらなかったんだぜ。それじゃあえんりょなくここをまりささまのゆっくりぷれいすにさせてもらうんだぜ」 半開きになった門をくぐっていくまりさ。縁側では一人の少女がお茶を飲んでいた。 「ばばあ!ここはいまからまりささまのゆっくりぷれいすになったんだぜ!わかったらとっととおかしをもってくるんだぜ!」 「へぇ……。わかりました。それじゃあお菓子を用意しますからこちらにおいで下さい。」 天使のような笑顔を浮かべる少女に連れられてまりさは地下へと続く階段を降りていく。 門には「稗田」という表札が下がっていた。 「おねえさん、れいむね、こっくりさんのとちゅうでてをはなしちゃったの…」 「あらあら、仕方ががないわね。それじゃ、これから博麗さんの神社に行ってお祓いしてもらおうか!」 「ゆっくりわかったよ!」 友人と二度と会えない事をれいむは知らない。恐らく2,3日もしたらすっかり忘れてしまう事だろう。 終 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ネタが上手く文字にできない… こっくりさんとは狐狗狸さんとも書き、なにか(下級霊とも)を呼び出して未来の事などを占うものです。 30年くらい前の小学校などでブームでした。こっくりさんを帰す時は「こっくりさんお帰り下さい」と言い、 「はい」というまで手を離してはいけませんでした。それを怠ったり、手を離したりすると祟られるという噂でした。 あと冗談半分でこっくりさんはやらないでください。何が来るのかわからないので…。終わらせる時も正規の手続きを踏んでください。 これまでに書いたもの 剣客みょん 合戦 ゆっくり冬将軍 怨念 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3997.html
現代設定です スタンプゆっくり by 十京院 典明(旧名 ”ゆ虐の友”従業員) ガラス箱からゆ木が突き出ていて、その先端は別のガラス箱へと伸びている。 一方の箱には、もはや涙も枯れた妊娠まりさ。もう一方の箱には、今まさに新しい生命が生まれ落ちようとしていた。 「ゆゆっ!まりさのおちびちゃん……」 まだ意識のない、しかし生まれる寸前の子まりさがゆ木からぷつんと切り離され、ガラス箱に落ちる。 ゆ木を介して伝わる胎ゆっくりの気配が消え、まりさは子供が生まれたことを知る。 「かわいいおちびちゃん、ゆっくりしていってね!」 まりさは大きな声を上げた。今まで何度も繰り返してきた、届かないわが子への祈りを。 * * * * 最初に感じたのは、振動と音。どこかへ運ばれているらしかった。 ”ゆっきゅちうごいてるよ!きっとみゃみゃにはこんでもらってるんだにぇ!” 「ゆっきゅちちていってね!」 子まりさは産声を上げた。蛍光灯の明かりも、曇りガラスからおぼろげに見える視界も、 ガーとかジジジーとかいう不思議な音も、全てが初体験の刺激である。 だが、待ち望んでいる親ゆっくりの声が聞こえなかったので、子まりさはもう一度挨拶をした。 「ゆっきゅちちていってね!」 やはり答えはない。身じろぎをしようとしたとき、まりさは底部がきっちりと固定されているのを知った。 これでは跳ねて親を探しにいけない。もっとも探しに行こうにも四方は壁で囲まれているのだが。 「ゆえーん!ゆえーん!みゃみゃどこにいるのーー!?」 やがて箱がガタンと小さく揺れ、振動と音が停まる。ベルトコンベアの終端まで来たのだった。 「ゆすん…ゆすん…どーじでみゃみゃきてくれにゃいの…?ゆっきゅちちたみゃみゃのまりしゃだよ…?」 やがてまりさは浮揚感を覚える。 「おしょらをとんでるみたい…!きっとこれで、みゃみゃにあえるにぇ…!」 ガラス箱は人の手で運ばれ、倉庫へと移されて積み重ねられる。 「くらいよー!こわいよー!」 「ゆっきゅりできないよー!」 倉庫の中は、か細い子ゆっくりの鳴き声で満たされている。 「みゃみゃー!みゃみゃー!」 「おかーしゃーん!おかーしゃーん!」 しばらく経ち、倉庫内のスピーカーが気だるげに音を吐き出し始めた。 「ジジ…ブツン。おちびちゃん、ゆっくりしていってね」 抑揚の無い、どの種のものともわからない不思議な声。 「みゃみゃ!?ゆっくりちていってにぇ!」 「おかーしゃん!?ゆっきゅちちていってね!」 箱の中のゆっくり達はそれを我が親のものと思い雀躍する。 「ジジ…ジ…いまはいってあげられないけど、がまんしていいこでいてね」 「ゆん…ゆん…!」 「ゆっきゅちりかいちたよ!ゆっきゅりしゅるよ!」 機械音声は数時間に一度流れるようになっている。それは、箱の中の子ゆっくり達の唯一の心の支えだった。 「みゃみゃ!おにゃかすいたよ!」 「ジジ……ゆっくりしていってね」 「どーじでごはんもってきてくれにゃいのぉぉぉぉ!!!」 「ゆっくりしていってね」 * * * * 三ヶ月が経った。すでに子まりさの心の中には、ゆっくりと時間をかけて染みこまされた諦念しか残っていない。 喋ることも、それ以前に何かを思うこともほとんどなく、時間の感覚もなく、固定されたあんよは何にも触れたことがない。 数時間おきの機械音声の「ゆっくりしていってね」だけが反射を呼び覚まし、辛うじて生命を維持しているにすぎない。 ”ゆ っ き ゅ ち ち て い っ て に ぇ” 身体能力は縮小し、思考は鈍磨し、ただまりさは生きていた。生きるために、生きる―― 時たま、光が差すことがある。ドアが開かれ、あわただしく足音がして頭上のガラス箱が物音を立てる。 それはガラス箱の中身が上から順番に消費されているということなのだ。 そんなことを何度か繰り返して、まりさの”順番”がやってきた。 バタン。カッカッカッ、 ”ゆ ゆ ゆ ?” ドアの開く音、あわただしい足音――そこから先がいつもと違う。 自分の箱の前面の曇りガラスに黒い影が映り、曇りガラスが取り払われる。 ”ゆ っ く ち き れ い だ に ぇ” それはまりさが生まれて初めて見る、曇りガラスにぼやけていない世界だった。 ”し ゅ っ ご く ゆ っ き ゅ ち ち て る よ” * * * * そこから先は、ジェットコースターのような刺激の連続。 にんげんさんの分厚い手がほっぺたを掴み、すさまじいスピードでどこかへと連れて行かれる。 四角い箱をかぶせられ、視界が真っ暗になるのも初めて。倉庫の中は、いつも薄ぼんやりと明かりが点いていたから。 あんよにも箱をあてがわれる。 ”み ゃ み ゃ に あ い た い よ に ん げ ん さ ん ゆ っ き ゅ り つ れ て っ て に ぇ” 暗闇の中でまりさは、面影しか残っていない親との再会を夢想する。 エンジン音。恐ろしいほどの加速度と振動。 三十分ほどの時間を経て、ようやくそれは止まった。 まりさは先ほどと同じように手で掴まれて移動する。 ”お し ょ ら を と ん で る み た い …” 人間が会話をしている。 「空き巣に入られたと通報があったのはこちらですか?」 「はい…そうです…」 「それでは、お邪魔します」 また、物音。数人の人間が移動する気配の後で、片隅に置き去られていたまりさが持ち上げられる。 「それでは、指紋を取りますね」 ぺたん。 ”ゆ ゆ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! !” まりさはあんよに激しい刺激を感じた。そのままべったりと押し付けられ、それは、 生まれて一度も跳ねたことのないまりさにはもはや激痛だった。 ”い ち ゃ い よ ゆ っ き ゅ り や め て に ぇ” 箱暮らしのまりさに痛みを逃れるための運動能力は育まれていなかった。助けを求める咽喉はすでに枯れ、 涙も出なかった。 ”い ち ゃ い よ ぉ ぉ ぉ ぉ !” 従来の粉末を利用する指紋採取方式にとって替わった、 生まれて一度も跳ねたことのない子ゆっくりを使用したスタンプゆっくり―― もしこのまりさスタンプに上蓋が無かったとしたら、この現場で同じようにスタンプとして使用される 何匹もの同類たちの姿を見られただろう。 * * * * そしてまた、箱の中にいる。 ”お も ち ろ か っ た に ぇ” ”に ん げ ん さ ん ま た お そ と に つ れ て っ て に ぇ” ゆっくりとまりさは思考する。 蛍光灯の明かりと、視界を遮る曇りガラスだけの世界。その世界でまりさは幸せだった。 ”は や く み ゃ み ゃ に あ い た い に ぇ” まりさは知らない。二度とお外に出ることも、親まりさと再会することもないということを。 そして、採取した指紋をデータバンクに登録したあとで、 リサイクル工場行きという末路がすべてのスタンプゆっくりを待ち受けていることも。 END